11/19/05

朱子学とは1(南無阿弥陀仏だけでない浄土宗

儒教と言うと、保守的な礼儀ばかりの教えかと言う印象をもつ人が多いのですが、本当は、朱子学は旧来の儒教経典に大胆な形而上学的新解釈を加えて成立したもので、理気説による宇宙論・存在論、格物致知を基とした実践論を説くもので、壮大な理論体系らしいです。
儒教と言っても、朱子学前と朱子学以降では、大分趣が違うのです。
これまで儒学のマイナス的要素ばかり書いて来たように思いますので、この辺で、儒学の名誉のために、少し内容にはいっていきましょう。
高校時代の漢文の教科書に「格物致知」と言うのがあって、勝手に読みましたがよく分りませんでした。
前後の解説もなくて、その精髄の所だけ、いきなり漢文で出てきても、意味不明なのは当たり前でしょう。
良くわからなかったからこそ、却ってこの熟語が忘れられないという不思議な因縁です。
浄土宗は南無阿弥陀仏だけではなく、日蓮宗も南無妙法蓮華経だけではないし、禅宗も坐って「タクあん」をカジれば、悟れるものではないのです。
当然のことながら、これらもそれぞれ難しい教理があるのです。
一般には難しいことが分りませんので、「踊ってさえいればいい」などと、簡単に表現されるのと同じで、(キャッチフレーズです)儒学の教えは礼儀作法だけではなかったのですが、このコラムでは、大方の印象を基準にした書き方をして来ただけです。
しかし、この読者はレベルが高くて、「礼儀作法だけ」の印象ばかり書いていると儒教の冒涜だと御叱りを受けるかもしれませんので、少し書いておきましょう。
これも受け売りですが、(いつも書いていますが、私が独自の研究したものなど、ありませんので、・・・そのつもりで御読みください。)もう少し詳しく紹介しておきましょう。
南宋の朱熹によって始められた新儒教を、朱子学と言いますが、勿論朱子一人でいきなり大成したものではありません。
禅学の影響に対抗しつつ、周敦頤(しゆうとんい)に始まり程(ていこう)・程頤(ていい)などの後をうけて旧来の儒教経典に大胆な形而上学的新解釈を加えて朱子が大成したものが朱子学と言われるものです。
それまでの儒教は五経(易経・詩経・書経・春秋・礼記)を聖典としていましたが、朱子は四書(論語・孟子・大学・中庸)を聖典とするようになります。
儒教とか科挙と言いますと、日本では「四書五経」をセットで連想しますが、実はセットになったのは、朱子学からと言うことになります。



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