11/11/05
どのように原因究明が進んでも、結果として犯罪者になってしまう人がなくならないのですから、犯罪を起こしてしまった人の改善方策の研究が無用になる事はないのです。
社会構造の原因究明も大事ですが、現に発生してしまっている患者・病者=犯罪者に対する対症療法としての研究も求められているのです。
何故、鳥インフルエンザが発生するのかについて、養鶏業者の衛生管理・集団飼育などの解明も重要ですが、実際にかかってしまう事態を避けるためのワクチンが要請されているのと同じです。
あるいは、罹ってしまった人の治療法の確立が、求められるのと同じです。
例えば治療法として、飴玉一つなめれば直ぐに直るとなれば、予防の必要すらなくなってしまうでしょう。
ところで、ここまでは学者・研究者の怠慢として書いてきましたが、冒頭に「さしあたり」と書いたように実はその大元の原因は政府にあるのです。
皆さんが考えているほど、学者には研究の自由がないのです。
中世の学者のように、学問だけしていても家産で食える時代ではありませんので、研究テーマに応じたスポンサーがつかないと食っていけないのです。
私がこのコラムで、好きなことを書いて連載できるのは、私そのものがスポンサーになっているからです。
(うるさいスポンサーが、自分自身なのですから、外部の意向に縛られませんので、ありがたいですね)
薬学医学関係の文献でよく見られるのは、厚生省○○研究班の研究報告書ですが、御役所が予算をつけてくれないと、学者も研究できない仕組みです。
現在の社会不安の大きな部分をしめている各種常習的犯罪の増加は、さしあたりは学者の怠慢によるものというのが、私の意見です。
しかし、その大元はこうした分野に対し、長年に亘って予算をつけなかった官僚あるいは官僚に指示しなかった政治にあるということになります。
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