11/08/05
出所情報を教えると、前刑と似た手口の犯罪があれば、「以前検挙したあの男か?」という予断で見込み捜査がし易くなるだろうという発想でしょう。
これでは、再犯を防止するのではなく、被害発生を待っていて、検挙のスピードを上げようというだけの話です。
殺されそうになって心配になって警察に相談に行くと、「殺されてからきてくれ」と言わんばかりの対応をされるのと同じです。
それだけでも、10数件もの被害者が出てから捕まえるよりはマシですが、そうなれば刑務所から出た人は元の住居地に戻らず、もっと離れたところで再犯する様になるでしょうから、この情報はすぐに役に立たなくなると思います。
刑務所を出た人が、元の家に戻るのは、さしあたり生活の基盤がそろいやすいからですが、この出所情報開示は、地元への帰巣本能を、遮断してしまう危険の方が大きいでしょう。
この後にも書きますが、実は常習者本人も家族の支えで、再起しようと必死に頑張っている出所者が多いのですが、折角のこの努力に水をさす可能性を心配しているのです。
「再犯さえしなければいいのだから、いいじゃあないか?」というのが、出所情報開示の理由でしょうが、人の心理は合理性ばかりではありません。
元々繰り返し犯罪を犯すような心構えになってしまった(真人間に戻る気のない)者は、(暴力団員や常習的窃盗者など)実家にも帰らないのが普通なのです。
実家や元の家に帰るタイプは、まだやり直そうと言う気持ちの人が殆どで、家族もまだ、もう一回面倒を見ようと言う場合にだけ戻ってくるのです。
家に帰る出所者が再犯を犯す事が多いかもしれませんが、兎も角、まだなんとなるかどうかの境目の人が結構多いのです。
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