11/05/04

保釈の実態1(人質司法は、みんなの問題!)

合理的な裏づけ資料・証拠があった場合、そもそも自白を不要とし、むしろそうした場合、被疑者の方から、刑が軽くなるように進んで自白させてくれと頼むくらいが良いでしょう。
こうした裏づけ資料もなしに、「見込み逮捕してから自白を引き出そうとする場合」に強制に走りやすく問題が多いのです。
そこで、警察の見込み捜査の危険性を弁護士が主張するのですが、殆どの方は、
  「それは、警察に不断から目を付けられている不良の話だから、自分達善良な市民には関係ないことだ。」
という意識があって、「自分は無関係だ」という気持ちになりやすいので、改善運動に結びつきません。
いじめられている子供を見ても、自分がいじめられないように避けるだけで、助けようとしないのと精神構造が同じです。
社会全体が、普段から、
    「お上に盾つかなければ、安全」
と言うメッセージに染まって、いつも目立たないように・羊のようにおとなしくしているのが、いじめや不当なことのはびこる原因でも有るでしょう。
見込み捜査の繰り返しは、(証拠がなくとも逮捕するぞ!という実務は)こうしておとなしい市民を作っていく高等戦略かもしれませんが、それでは、前近代・または特高に恐れおののいていた戦前の暗黒社会と同じです。
ところで現在では、一流企業の普通のサラリーマンが、電車内で痴漢行為をしたとして、イキナリ突き出される場合が多くなってきて、「おとなしくさえしていれば良い」と言う処世術ではすまなくなっているのです。
満員電車の被害女性は、後ろ向きであることが多く、痴漢に合ったときに直ぐ手を捕まえないで、電車から降りるときになって後ろの誰かを直感で捕まえることが多いので、まったく見に覚えのない事件も発生するのです。
   「認めれば、ほんの数万円の罰金で直ぐ帰れる。否認するなら何ヶ月も拘束されて戦うしかない、そうなれば当然会社も首になる」
と言う事実上の強迫です。
普段から、権力に盾ついたことのない羊のようなサラリーマンも、今では、満員電車に乗っている限り、ある日突然逮捕される時代になっているのです。
皆さん、満員電車でうつらうつらゆられていて、電車が停まった途端に、いきなり女の子に自分の腕をつかまれてしまったら、どうします?
 「自分は身に覚えがないから、どうって事はない。」
と安心して警察にのこのこ付いて行ったら、いきなり手錠をはめられて、「認めない限り永久に出られないぞ!」と事実上脅されてしまったのが、12/28/02「憲法の限界  3 」のコラムで紹介した事件です




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