11/29/03
観光地の整備 2(養老渓谷2)
いつも千葉県内の観光地に出かけて、がっかりするのは、環境に対する配慮が乏しいことです。
ここで言っている環境と言うのは、今流行の地球環境がどうのとか,生物保護を主張しているのではなく、もっとアンチョコな周辺全体の風光の整備を言っているだけです。
ホテルから、滝壷に下る坂道の貧弱さ、その途中の景観を全く無視して、さびた鉄板造りの駐車場が崖にせり出して設置してあるなど、「瀧を観に来たんだから、瀧さえ見えればいいだろう」と言うあやまった商業主義のギラギラが戴けません。
観光シーズンになると、養老渓谷駅から滝壷の下りくち=私達が泊まったホテル前=までの5〜6キロメートル前後の道のりが車の列になって、駅からホテルまで2時間前後もかかると言うのです。
そして、崖っプチの曲がりくねった細い山道の脇に少し草むらがあると思ったら、誰それ管理の駐車場と書いた看板が目に付きます。
滝壷下りくち付近の道路の幅が、やっと2車線と言う狭い道の連続ですから、続々と滝壷まで車で来た人たちが、車の置き場に困るのは分ります。
だからと言って、滝壷にせり出して錆びた鉄板を剥き出しにした駐車場を、作る必要があるのかという疑問です。
また途中には、一車線ほどしかない狭い場所もあって、ちょっと目には対向車をやり過ごすのにちょっと車を脇に寄せるのがやっと、と言う程度の僅かに道路が膨らんだように見える空き地で、有料駐車場と言う看板があちこちに立っていました。
そこまでするの?と驚くばかりです。
私の考えは、駅の近くから、渓谷に降りるハイキング道を整備しそこから、渓谷内の、遊歩道を滝壷まで整備し、途中およそ1キロごとに崖下から上に上る出入り口を作リ、崖上の道も、ハイキングコースとして整備して回遊式にすれば、駅からそのまま散歩する人も多いことだろうと思いました。
そうすれば、途中にお洒落な休憩所が(公営は駄目ですね。民間が採算取れるようになれば、自発的に立地すればなおいいのです。)出来てくるのではないでしょうか?
そして、マイカーは、駅付近の平地の多いところに駐車場を整備して、そこに駐車させ、そこから先は、進入禁止にすれば、みんなが僅か6キロ前後の道のりを2〜3時間も掛けてのろのろ運転をする苦労をしなくて済むし、観光地の景観も損なわなくて済む筈です。
ちなみに、この区間は渓谷が見えるわけでもなければ、何かきれいな風景が見えるところでもない、変哲のない曲がりくねった、笹薮程度しかない狭い道でしかないのです。
こんなところですから、ところどころ1車線しかないような狭い道路で、車に追い立てられながら、滝壷まで6キロ近くも歩くのは苦痛ですから、殆どみんなが、滝壷まで車で行ってしまうのでしょう。
そしてやっとたどり着いても、崖にせり出した鉄板造りの僅か10台ほどしか置けないような駐車場しかないのですから、たぶん混雑を理由に駐車時間制限を受けて、急いで滝壷まで息せき切って往復してくる人が、観光客の中心的行動になるみたいです。
養老渓谷に行った人でも、遊歩道があるのを知らないで帰ってくる人が多いのはそのせいでしょう。
その結果、遊歩道を散策する人は滅多にないことになります。
ところで、駅から滝壷まで5〜6キロ近くあると、最初に書きましたが、車道は、山道を上ったり下ったり、さらには曲がりくねって川から大きくそれたりしますので、6キロ近くになりますが、平らな水面すれすれの遊歩道であれば、多分4キロくらいしかない感じです。
せっかく紅葉を楽しみに来たり、ハイキングに来た人が、高低差の殆どない遊歩道を4キロや5キロくらい散歩するのを、厭う人の方が多いとは、考えられません。
せっかくの散歩を拒んでいるのは、観光に携わる人たちの無定見ではないでしょうか?
今回の旅で知り合ったイランの若い人が、「運動不足だし、」ということで駅から歩いて見たらしいのです。
ところが、道路標識が殆どなくて、どこから渓谷に降りていいのか分らなくて、行ってみると行き止まりになっているために、又てくてく歩いて、もと来た道を戻って、また次の路地を川のほうへ下っては戻るのを繰り返したそうです。
やっと、前記の水月寺からの渓谷への下り坂にたどり着き、そこから遊歩道でホテルまで着いたら、(駅に着いたのは私達と同じ12時だったらしいです。)午後5時過ぎになってしまったと言って、標識の不備についてとても怒っていました。
今回の中高年グループの迷子騒ぎは、痲綿原高原からの下り口がいくつも枝分かれしているのに、その分かれ道に適切な標識がないためにどうおりてよいか分からず、さしあたり進んでみたら、沢に下りてしまったというのです。
その時点で慌てず、野営することにしたというのですから、リーダーの責任と言うよりも、行政の方が責任が大きいと思います。
そして標識の不備と言う原型が、ここに(養老渓谷にも)既にあったのです。
千葉県の行政は、これまで観光に関係なく来たせいか、こうした親切心に欠けているのが問題です。
水月寺からの入り口と言っても、何の変哲もない田舎道ですし、途中で枝分かれしていて、とても分かり難いのですが、どこにも案内板がありません。
私達夫婦は、前記のように、渓谷から上がってきて、元に戻ったので簡単でしたが、これが県道からいきなり入ってきたのでは、迷ってしまうだろうなあ、と言う感想を話しながら歩いていたものでしたから、全く同感しました。
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