10/04/07

権利義務とサービスの境界・・・言語能力

世代の価値観の違いなどといってがんばる相談者の心理は、甘えの構造が身についていて、権利と相手の温情との区別がつかなくなっている面もあります。
業者サービスと契約上要求できる権利の区別のつかない弊害を09/18/07消費者保護4(消費者間の利害1)」から09/20/007国民のレベル3」あたりまで書きましたが、そういう視点からも理解できる行動です。
頼めば何でも親が聞いてくれる経験から、子供や周辺の大人もそれが子どもの権利、親の義務かと思い違いしている様子です。
今は世の中が変ってしまって薄情だと嘆くのですが、昔のほうが滅多に子どもを高校や大学にやらなかったのですから、今の親の方が人情に厚い人が多いのです。
むしろ、甘い親が増えてケジメのない甘やかしが、権利と義務の境界を曖昧にしているだけでしょう。
私は、健康な息子のためにアパート代などを出すかどうかは父親次第である・・権利として要求できないと説明しているだけで、父親が子どもの学費・生活費を出さないのが正しいとまで言っているのではありません。
ま、こういう程度の人・・概念の分析になれていない上に権利義務の境界不明の人が多いので・世間を渡っていくのは大変です。(紛争相手方になる方も大変です)
中には、相談者が自分の思いどおりの意見を言わない弁護士に対して、どちらの味方か分からないと言い出す人も昔はいました。
こちらは、まずは見通しを説明しているだけですが、客観的な見通し・・良薬は口に苦しと言いますが、そういう説明を受け入れることすら出来ない人も20年ほど前には多かったのですが、さすがに最近はへりました。
女性の社会化が進んだからでしょう。
ただし、借地となると、普通の人でもその法的効果については弁護士に聞かないとわからないのは仕方がないでしょう。
ですから、大事をとって相談に来たのですが、そういう人は元々分からないことが分かっているので、理解も早いのです。
専門用語ではない日常用語のほうが、自己過信があるので、却って失敗するような印象です。
いずれにせよ、聞きかじった言葉だけで自己判断して、行動をしてしまわずに、発言したり行動する前に、専門家の意見を聞く必要があることが分かるでしょう。
われわれの健康に関しても、単に腹が痛いというだけではなく、胃が悪いのか、すい臓が悪いのか区別し、同じく胃が悪い場合でも、いろんな病名があるのですから、その区別を知ったうえで治療や対処方法を考えねばならないのと同じです。
法的解釈とは、その99%以上が言葉の定義、事実に対する言葉の当てはめだといっても、いいかもしれません。



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