10/02/07
金銭消費貸借契約とは?2(不換紙幣)
ちなみに江戸時代までは、ご存知のように、両、分、朱単位でしたが、明治になって太政官札を経て、海外貿易に対応する都合から、明治4年に新貨条例によって初めて円単位が採用されて10進法になったのです。(1両=1円=金1、5g)
このときは、実質金銀併用でしたが、日清戦争によって得た賠償金を元手に、1897年・明治30年の貨幣法では金本位制を採用して、金兌換紙幣となったのです。
(1円=0、75g)
ちなみに、新貨条例の最初は、1円=1ドルで始まったものですが、貨幣法では、上記のように金との交換比率を2分の1に切り下げたので、公式にも1円=2ドルになったのでしょう。
この後明治32年に、金と兌換できる日本銀行券が発行されましたから、実際にはこのときから、金兌換制度が始まったのです。
(明治18年以来発行されてきたそれまでの日銀券は銀兌換券でした)
この金兌換制度も、大恐慌対策として、1931(昭和6)年に金の輸出を禁止して金の交換・・兌換を停止したことで、このときから日本銀行券は兌換紙幣の機能を停止したのです。
その後、1942(昭和17)年には日本銀行法が制定され、兌換義務のない不換紙幣が発行できるようになり、法律上も兌換の義務がなくなりました。
このように、不換紙幣になった以後は、金何円と債務の内容を表示するのは、実態に合わなくなっているのです。
にも拘らず、そのまま金何円とする表記を使っていて問題が起きないのは、日本人同士ですから、何となく、日銀券と言う暗黙の前提があるから成り立っているだけです。
ちなみに中国の紙幣単位は、世上人民「元」といわれていますが、実際に中国で紙幣「元」を入手してみると日本同様に円の旧字体である「圓」と書かれているのです。
ただし、中国の解放直後ころに行ったきりで、ここ15年ほど中国へ行ってないので、今でも同じかどうか知りません。
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