10/17/06

法律専門職の発生1(勝手とは?)

今回は、法曹役人が、勘定奉行系と、町奉行系に分かれてさらに専門職化して来た経過を紹介しておきましょう。
勘定奉行は、享保7年(1722)勝手方と公事方に分課します。
(この「勝手方」と言う役所用語が、次第に一般化した結果、現在と言うか数十年まで・・台所のことを「お勝手」「勝手口」と言っていた語源でしょう。)
ちなみに、今では、「から〜す何故なくの?烏の勝手でしょう!」と歌われるように、勝手な人・・・自己都合中心と言う意味で使われるのが普通です。
財政係り・お金のやりくりを意味する「勝手」と言う言葉が、いつの間にか自己中心を意味する自分勝手に変化したのか、それとも、お金の使い方と言うのは、古来から誰も口をはさめない個人の勝手だったので、財政係りを勝手といったのかもしれません。
現在でも、自分のお金の使い道については、親兄弟からでもむやみに口出ししてほしくない人が多いでしょう。
しかし、公金の使い方を勝手にされたのでは、納税者ならずとも、君主だって叶いません。
君主がお金を使うのは、勝手と言う意味だったのでしょうか?
そもそも、「勝手」と言う漢字の意味からして、おかしな熟語です。
漢字自体から見れば、勝敗の「勝つ」と、ものごとに耐えると言う語源しかないのですから、結局は似た意味です。
ですから、漢字自体から出た言葉ではなく、漢字本来の意味から転用した意味と見るべきではないでしょうか。
政治の世界では、常に反主流派と言うカウンターエリートが存在するものですが、政策決定に際して、いつもこれに気を使っているものです。
小泉さんではないけれども、きっぱりと選挙に打って出て、勝敗を決してしまうと、反主流派・・郵政民営化反対派を叩き潰した後ですから、政策の自由度は100%近くに高まります。
このように勝手とは、勝敗が決まる前のように、反主流派・カウンターエリートに対して気を使うこともなく、勝者による戦後処理は、自由自在と言う意味から生まれた熟語だと私はいつものように独断します。



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