10/12/06

弁護士資格の破綻1(粗製濫造)

千葉県弁護士会の会員数は、ここ10年前後、毎年5%前後くらいづつ増えているのですが、10年も20年も毎年5%成長する産業があるわけがないのですから、早晩このペースでさえ落ちていかざるを得ないはずです。
他方で、全国で毎年およそ3000人づつ加入して行くとすれば、概略年間2〜3割の加入となります。
(ただし判検事におよそ300人任官しますが、定年になるとほぼ全員弁護士になるので、それまでに死亡しない限り、結局は、ほぼ全員が弁護士になるのです)、
他方で、弁護士には定年がないので退出して行くのは、死亡またはその寸前の高齢者だけですから、今では75〜80歳前後に達しています。
(逆に60台半ばくらいから、裁判官や公証人などの定年後に、参入して来る人が多いのです)
この世代は、当時年間350人くらいの合格者の時代でしたから、年間いくらも減っていかないのです。(私達世代で年間500人でした)
毎年350人くらい退出して行っても、年間3000人づつ入ってくるのと比較すれば、微々たるものですから、単純に増えていくばかりと言ってもいいでしょう。
毎年現役の3割近い数の新卒者全員が就職するのは不可能な数字ですから、(来年1年だけでなく、これが半永久的に続くのです)イキオイ就職出来ないが、弁護士資格だけあると言うグループが累積して行くことになりそうです。
普通の業界では、やっていけなければ市場原理が働いて参入者が減少するのですが、制度としての大学院が出来てしまったので、大学院自体の数を減らさない限り、参加者のレベルは下がっても参入者自体の数(卒業生)は減らしようがないでしょう。
ちなみに、大学院の入学者はいかにレベルが下がっても、世の中にはモラトリアム人間がいくらもいますから、時間つぶしに兎も角大学院に行って置こうかと言うだけの人だけでも定員まで満たせるでしょう。
合格しても食べていけないとなれば、人気が下がり、英才は挑戦しなくなるので、受験生は社会の中級者へシフトして行くのでしょう。
こうして、最初の内は、弁護士の参入者レベルはそれほど低くはないが、食っていけないために
  「貧すれば鈍して、不祥事が起き易くなる」
だけですが、そのうち、参入者の知的レベルも低下の一途をたどり、究極的には弁護士業自体が、信用されない時代が来るのかも知れません。
今次の司法改革の目指すものは、弁護士資格は、現在の大卒に毛の生えた程度の資格とし、その上で、どこに就職してどのような技術を身につけるかは、本人次第と言う時代を目指しているのかもしれません。



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