10/11/06

同胞意識4と・・異民族排斥(国の興亡)3

江戸時代には、10/06/06「地方の人材確保3」で書いたように同一家中内で、江戸へ行ったり国許に帰ったりするだけの人材面でも自給自足社会でした。
こうした社会では、他所者を排除しても人材が外へ行きっぱなしにならなかったので、一貫した考えだったのです。
このよそ者排除意識が、人材の流通が盛んな時代にも残ってしまうと、問題が生じます。
明治以降は、優秀な人材は中央へ出て行くばかりで、他方、地元に残った2〜3流の人材は、よそから(一旦中央へ行ったよその県出身者の還流)の一流の人材の受け入れに反発するのでは、地方は涸れていくばかりになります。
明治のころには超一流だけだったのが、直ぐに普通の1流が中央へ出るようになり、今では3流程度の人材でも中央へ行ってしまう時代です。
さらに言えば、国際化時代で、日本人もアメリカやフランスドイツなどで活躍する時代です。
そうすると国内の地方が中央へ人材を出すばかりになるのと同じで、国際的に見ると日本も人材を出すばかりで、その分ドイツやフランスアメリカ中国などから、代わりの人材を受け入れねば割に合わなくなるでしょう。
地方がジリ貧になるのと同様に国家も、人材流入を拒んでいると、ジリ貧になってしまいます。
よそ者排除意識は、江戸時代までは、それはそれで一貫していたのですが、一つの意識と言うのは、その時代時代の文化コンプレックスの上にあるものですから、時代が変わっても、こだわり続けるとおかしなことになるのです。
ここで書いているのは、一流の人材の受け入れであって、底辺労働者の受け入れでは有りません。
底辺労働者の受け入れ、あるいは工場誘致に反対していることは、つい先日10/07/06「地方の人材確保5(英才の定着構想)のコラムでも書きましたが、移民受け入れについては、01/04/02「外国人労働力の移入 1」以下で連載しました。
このよそ者排除意識、同胞を愛する気持ちは、仲間に入れるのは容易ではないものの、一旦仲間になると大事にされる社会です。
これが入るは安く、出るは難い社会の逆になるのでしょう。



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