10/11/06
同胞意識3と・・異民族共棲(国の興亡)2
わが国は、親戚がうるさいようですが、いまや、親族どころか親兄弟間の協力関係でさえも解体してしまっているのが実状です。
今では、誰かが生活能力がなくなれば、親、兄弟間の助け合いを問題にすることもなく、直ちに、生活保護の申請をする状態・・国や自治体が全部面倒見てくれる社会です。
我々弁護士に来る相談でも、親兄弟の能力ではなく、自分が生活に困っているかどうかだけを基準に法律扶助をお願いしてくるのが普通です。
10〜20年前までは、自分にお金がなくとも親などが連れてきてお金を払ったのですが、最近では、自分だけを基準にするので、殆どがお金のない人だらけです。
昔から、サラ金事件や刑事事件を起こす人や離婚をする人は、自分のお金がなかったのですが、そういう人の親が頼みにきたのです。
当事者だけの資力が問題になって来た現在では、07/12/05「社会階層の分化1(中間層の解体と弁護士の分化1)」のコラムなどで紹介しましたが、代議士の息子でさえ、国選事件になっているのです。
助け合いがなくなったのか、それ以前に先ず福祉にすがれば、生活保護してくれる・・弁護士にお金がないと言えば、ただに近い費用でやってくれると思うから、親兄弟が面倒見ないようになったのかどちらが先か、わかりません。
国や自治体の面倒見が良くなると、親族などの助け合い、これらの共済意識が薄れます。
その代わり、組織への帰属感、仲間意識・・同胞・・愛国心ばかりが強調されることになるのでしょう。
話を同胞意識・・淳風美俗に戻しますと、日本は、白村江の敗戦以来自給自足社会・・・農業社会化で来たので、「場」としての社会、・・定住生活・・共同生活を重視する社会構造でずっときたので、よそ者が来ては出て行くような、住民の流動化には慣れていないのです。
ましてや、他府県の人が来て出たりはいったりするだけでも落ち着かないのに、・・異民族が入り乱れて住むのには、なおさら馴染みません。
日本が、農業社会になっていった経過・独自性の発達については、09/24/05「白村江の敗戦と独自文化圏の形成8(商から農への転換1)」などで連載していますので、参照してください。
これに対し、上記コラム前後で連載したように、中国や地中海世界、アラブなどでは、古代から商業社会オンリーで来たので、場としての広がりよりも、点あるいは、線で繋がる社会でした。
農業社会では領域が重要ですが、商業社会で面としての領域の拡張よりも、点で繋いで行く、イギリス型の世界制覇になる点についても、11/14/05「農業主体国家の領土欲5(中華人民共和国2)」その他のコラムで連載しました。
こうした歴史を経ている社会では、異民族が入り組んで生活するのは違和感がないでしょう。
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