10/06/06
千葉の歴史36(千葉人26)地方の人材確保1
次々と千葉県に流入する資金(土地売却金や漁業補償金など)を元手(資本)に、さしたる修行(これは、苦手な民族です)もしないで、商売している人が多いのですが、それでも何とかなっているのは、それぞれ地元出身の強み・・地盤があったからでしょう。
しかし、もともと刻苦勉励して得た資金ではないので、何かあると倒産しやすい脆弱さがあり、さらには、顧客層になる地元民の比率が下がる一方ですから、コネに頼る旧来型の商法は長期的には無理があります。
こうして、戦後何回か不況が来る度に、地元出身者は経営者層から脱落していくようで、いつの間にか千葉の下層民を形成しているようですが、如何でしょうか?
じゃあ、他所の県はどうかと言えば、他所でも千葉ほど大規模な人口流入がないだけであって、矢張り仙台でも札幌でも、どこでも中央から来た人が、数は少ないけれども支配層を形成しているのでしょう。
まったくの地方過疎県では、中央から人材が殆ど行かないので、千葉のように地元民と中央(よそ)から来た人の2重構造が目立たないだけの話でしょう。
中央から地方への人の供給源はどこかと言えば、中央にも元々人材がいるわけではなく、各地の地方出身のエリートが地元を棄てて(東大などに入学すれば)中央に出て行くから、地方に人材が残らないのです。
地方から出た英才の一部が、それぞれが中央省庁や大手企業に一旦就職してから、また地方へ転勤したきっかけで、一定期間生活し、そのまた一部が地方に定着しているのです。
何のことはない、それぞれエリートだけが各地から吸い上げられて全国を移動している仕組みと言ってもいいでしょうか?
この意味では中央省庁や大手企業の出向や地方転勤は、一旦優秀な人材を吸収してしまった人材の還元として役割を果たしてきたともいえるでしょう。
財政で言えば、国税として取り上げてから、地方交付税で還元しているのと似ています。
ただし、この方法ですと、地方転勤のついでにその地に定着するのは偶然的格率になり、歩留まりが悪くなる弊害があります。
さらに言えば、片道切符で地方へ出た、本来のエリート・・・出世競争から脱落した人材ばかりが地方に残る傾向があることです。
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