10/30/05

アメリカ政策変更10(民主主義押し付け2)サウド王家場合

アメリカによる民主主義の押し付けが進むと、アメリカの大事な客であった、サウド王家はどうなるでしょうか?
アメリカは、今やイラクと言う石油生産国を直接支配できるようになっていますので、イラク政情が安定し、石油生産が軌道に乗れば、サウジ王家の存在価値が薄まるでしょう。
革命で少しくらい混乱しても、サウジの輸出が全面ストップする訳ではありませんから、(革命政権も石油収入が必須ですから禁輸できません)どうってことがない読みでしょう。
その上、軍事拠点としてもイラク、アフガンに大規模な、あるいはいくらでも大きな軍事基地を確保できるのですから、サウジ領内に遠慮がちに基地を確保している必要性がなくなったのです。
アメリカにとっては、仮想敵国の優先順位第1位は、あくまでロシアでしょうから、サウジの基地よりもロシアに近接しているアフガンやイラクの基地の方が、利用価値が大きいのです。
こうなれば、王制打倒で、5年や10年サウジが混乱しても、そのうち親米路線になれば、長期的にはその方が良いと言う読みが出来ている可能性があります。
これが9・11テロ事件以来、アメリカがいきなりサウジに対して冷たくなった路線変更の基礎にあると私は思っています。
アメリカは、いまやソ連と言う競争相手・カウンターエリートがいなくなったので、軍事政権や王制でもなんでも(道義的におかしくとも)自陣営に引きとめておく必要がなくなったのです。
今度は民主主義かどうかで、色分けし、非民主主義国は勢い良くぶっ壊して歩いて行くと言うことでしょうか?
この方向変更に脅威を感じたリビアは、直ぐシャッポを脱いだのですが、ほかならぬ北朝鮮は、直ぐ後ろにロシアも中国も控えているので、アラブの連帯よりも頼りになるので、簡単にアメリカににまつろわないのです。
アメリカは朝鮮戦争の経験があって、その後ろにいるロシアや中国の存在を無視して北朝鮮に侵攻することができません。
(朝鮮戦争は、まさに米ソ中国が真っ向から対決した戦争でした。朝鮮戦争については10月27日の2と28日の2のコラムで、紹介しました。)
また中国が参戦してくると大変なことですから、中国再参戦の可能性を見極めながら、仕方なしに、イライラしながら6カ国協議を続けているわけです。



関連ページリンク

Powered by msearch
稲垣法律事務所:コラム:検索

検索ベースはこちらから

稲垣法律事務所コラム内:政治家に関するコラム


コラムTOP

リンクを当コラムにはられる方はお読み下さい

©2002, 2003, 2004, 2005, 2006 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design / Maintained by Pear Computing LLC



ブログ
株式投資