10/14/05
若手政治家やカリスマ的政治家ばかりになると、こうした平和的話し合い・腹の探り合いが難しくなります。
直線的交渉になりやすいですから、一寸した利害の対立があると直ぐに決裂して国際紛争が多発しかねませんし、国内的にも単純な色分け議論が幅を利かすことになります。
高齢化社会になりつつある日本が、どうして単純型政治家を好ましいと思うようになったのかは、興味のあるところです。
対朝鮮や中国関係では、戦後60年も謝れ謝れの連続で、いいかげん根気負けしてきたことが大きいでしょうし、国内的には、社会構造が硬直しすぎて、国民にフラストレーションが溜まり、大胆な破壊と創造を望んでいるからでしょう。
その実現のために、強力な指導者を期待するのでしょうが、強力な指導力発揮は1人ではできません。
強力な指導者には、いろんな意見を言う同僚の議員は不要で、これを支える有能なイエスマン、すなわち官僚機構が必須になります。
派手な指導者が出れば、国民はスカッとするでしょうが、社会構造そのものを変えるのではなく、逆に官僚機構が強化されるのですから、一種の反革命になり易いのです。
一種の麻薬みたいなものと言えるかも知れません。
時間の掛かる地道な改革では、大衆受けしませんから、強力な指導者のとる政策は、国民受けするような特定の不正蓄財を摘発をしてみたり、対外排外主義の主張をしたり派手な行動を取るのが共通項です。
ナチスが本来の社会近代化をせずに、ユダヤをスケーブゴートにしたように、地道な改革よりも、郵政民営化など一点豪華主義で国民の耳目を集め、その他はうやむやと言うパターンは、もっとも注意しなければならないパターンです。
次もまた一点だけ大きな争点を掲げて、勝負するようになると、総選挙はいつも与党が大勝するでしょう。
4年に一回だけ、選挙のたびに医師会や農協、公団その他、国民がやっかんでいそうな、スケープゴートを選んで狙い撃ちすればいいのです。
補助金だよりのいろんな業種は、「明日はわが身か?」とは思うものの、さしあたり攻撃されているのは、郵便局だけ、あるいは医師会だけと、的を搾れば広範な国民の抵抗がないので楽なのです。
保険の赤字問題は医師会だけに責任があるのではありませんが、一点に絞ることによって困難な解決から国民の目をそらせるメリットがあるのです。
標的にされたほうは、イジメられっ子にされるようなものです。
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