10/10/05

官僚制選挙制度違い官僚主導社会の弊1)

戦後自由主義社会が、社会主義社会よりも発展競争に勝てたのは、社会主義か自由主義かと言うイデ
オロギーの差だけではありません。
社会の発展に対し、基本的に敵意がある秀才が牛耳った社会主義国に対し、自由主義国では選挙制
度によって、実社会経験者が多く選ばれたエリートによって運営されて来た差が大きいでしょう。
選挙によるエリートの発掘の方が、理屈だけでなく実際に新しいことに挑戦し、成功した能力のある、或い
は、活力のある人材の発掘方法として優れていたからだと思うのです。
全体主義と民主主義国家の戦いになった第2次世界大戦では、民主主義国家の勝利に終わったと言わ
れます。
これは、民衆から、実践で成功した人が指導者として選任されてくるシステムの方が、独裁国家の独裁者
が優秀な官僚を登用するシステムよりも、強靭な国家を作ると言う意味では正しいでしょう。
私の言いたいのは社会主義かどうかではなく、重要なのは国政の担い手が、官僚では駄目だと言うことで
す。
真面目を取り柄とする官僚は、政策決定に関与できない下働きでいいのです。
日本の戦前の失敗は、明治以降次第に官僚国家になっていったのが、国の政策を硬直させ、進路を誤
らせたのです。
この辺の所は、08/20/05「文民支配の基礎4(憲法123)(軍国主義の実体は)」のコラムで軍人支配が
いけないのではなく、軍官僚制がいけなかったと書きました。
戦後の成功とバブル崩壊後の停滞は、官僚出身者が国会に進出してその多く占めるようになっていった時
期と重なるように思われるのです。
彼らは学ぶのには、慣れていますので、先進国のキャッチアップには向いているでしょう。
経済大国になって海外から学ぶ内容が少なくなれば、官僚型人材は役に立たず、むしろ邪魔になるでしょ
う。
これがバブル直前から、日本経済を停滞させた元凶です。
第2位世界大戦のときもそうですが、それまでは先進国の技術をキャッチアップできたから良かったのです
が、戦争で交流が途絶えると、途端に技術進歩が止まり、戦争中は技術格差が広がる一方になったので
す。
この関係については、10/22/04「太平洋戦争の敗因2(教育の貧困1)」前後で連載しました。
彼らの考えは手堅いでしょうが、その分リスクを取れない集団ですから、そうした傾向の人間ばかりが国会を牛耳っているのでは、国の将来がないでしょう。



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