10/09/05
国会議員の出身母体3( 選挙制度の意義・・・実社会の成功者を!)
議会は、与党総裁の意見どおり承認する機関ではなく、「議論」する為にあるのです。
議会は、違う意見を戦わせてこそ、更に良い結論が得られることに着目した制度ですから、イエスマンばかりでは意味が有りません。
今回の総選挙の傾向は、科挙制度同様に議員にまで官僚制を持ち込んだようなものです。
最初に書いたように科挙も選挙の一種ですから、当たり前かもしれませんが 選出方法を試験制度による成功者だけでなく、実社会の成功者を取り込む意味でこそ、選挙・・・・投票制度にした意味があるのです。
選挙制度が定着し、世界中で採用されている理由は、実は民主主義かどうかのイデオロギーだけではなく、試験制度による人材発掘だけでは、国を経営するべき人材が出ないと言うことにあるでしょう。
試験秀才は基本的に、過去の知識経験を学ぶのに秀でていることは明らかですが、その分、創造力に欠ける嫌いがあり、新しい事象に対し、リスクばかりみる傾向があります。
これが官僚の特性にもなっているのです。
ソ連や中国が後れを取ったのは、社会主義がいけなかったのは確かですが、それだけでなく、計画経済を実行するために膨大な官僚群を擁し、官僚主義社会でやってきたことが発展を阻害したのです。
社会主義、共産主義の基本思想は、所得獲得・・・工夫発展のための思想ではなく、獲得したものの[分配]に関する理想社会を目指すものですから、本質的に発展・・儲けに対する関心が低いのです。
そのうえ、計画経済がセットになったために、(後に書くように、必ずしも社会主義とセットでなければならないものではないでしょうが、馴染みやすいことは確かでしょう。)民選でない官僚が、政策責任者になるのですから、専制君主制+官僚制よりも、もっと所得の拡大発展に対する姿勢が悪かったことになります。
専制君主体制とこれにセットされた官僚制が続いたことが、中国や朝鮮の停滞を招いていたのですが、これでは欧米・・・どころか日本にさえ負けてしまった危機感がばねになって孫文が辛亥革命(1911年)で専制君主体制を倒したのです。
関連ページリンク
稲垣法律事務所コラム内:役人,官僚に関するコラム
©2002,
2003, 2004, 2005, 2006 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design
/ Maintained by Pear Computing LLC
