10/08/05

専制君主制と官僚脆弱さ5( クローン議員要らない

中国社会では、折角科挙に受かった高官でもその息子が合格しないと、次にはたちどころに没落ですから、一旦科挙制度の歯車が廻り出すと、これに合格するために必死の世界となったのです。
今も受験過熱ですが、今では、公務員試験に合格しなくとも職業選択の幅が広いうえに、或いはクビになってもいくらでも就職できるところが違うのでしょう。
昔は、偉そうな仕事と言えば官僚・御役人になるしかなかったのですから、一旦農業から足を洗って役人になった以上は、もう後戻りできません。
今の選挙でも、弁護士とか会社経営者の場合は落選してもどうってことはないですが、役人やサラリーマンが出馬して落選したら大変です。
2期目でも3期目でも同じことですから、彼らは必死です。
名望家だけが立候補できるのは、不平等かもしれませんが、その代わり恒産がなくて、クビになったら食べていけないような人ばかりが議員や政府高官では、田中正造みたいな骨のある議員は生まれません。
孟子曰く
   「民の道と為すは、恒産あれば恒心あり、恒産なければ恒心なし」

たまに頑張っているかと思えば、族議員の親分でしかないのですから情けないですね。
名望家による政治を非難するのは、悪平等思想に過ぎません。
戦前或いは、フランス革命ころの教養と資産のある名望家は、先祖代々の資産を背景にしていたのですから、国会議員をこれに限るのは問題があったでしょう。
こういう場合は成功者=旧体制支持者で、変化を望みませんから社会の発展が止まります。
しかし、今やそう言う人はいなくなっているのですから、事業その他の現役成功者に限る(法律上限定ではなく事実上の話です)のは、合理的能力による差別であって憲法の精神からも問題がないでしょう。
今回の選挙で言えば、堀江モン出馬の世界です。



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