10/02/05

専制君主国家官僚1((朱子学社会停滞1)

ところで、李氏朝鮮が凝り固まっていた儒教というのは、もともと経済発展、文化の変化を受け入れ難い体質を持っています。
孔子の大好きな「文武周公の道」と言うわけで、保守こそ命の世界です。
朝鮮は、 科挙制度を採用してきたことと朱子学にあまりにもどっぷり漬かり過ぎたことが、19世紀に朝鮮が危機に対して効果的に行動できなかった大きな原因と言われますが、それは結果に過ぎないのです。
硬直した思想や制度を利用してきた政治体制・・・・・専制君主国家であったことの方が大きな原因であったと私は思います。
(もっと言えば、専制君主国家を定着させる国民性こそが問題でしょう。)
高麗も李氏朝鮮も、今の北朝鮮も、古来からの中国の専制国家の小型版であることが重要でしょう。
近代的な装いの共産主義国家になっても、「将軍様」崇拝の国家体質がそこにあるでしょう。
中国は、秦の始皇帝以来、何回王朝が倒れても専制君主制の繰り返しでしたし、辛亥革命で清朝が倒れた後でも、孫文の崇拝は今でも強烈で、中国各地に中山稜と言って孫文を祭る廟があります。
その後各地に軍閥が割拠し、中華人民共和国になってからでも、毛沢東崇拝の強烈さなどみると、古代以来王朝末期に出て来た各地○○軍が10年単位で割拠し流動しているうちに、農民反乱軍の首領が、次の皇帝に収まるのと大差なかったのです。
専制君主国家では、中間勢力である豪族や貴族・・日本で言えば大小名の存在は邪魔となります。
中間勢力を排除すれば、これに代わる優秀な官僚が必須ですから、科挙制度が採用されたのですが、官僚に学ばせるべき思想としては、儒教と法家の思想をセットにしたものほど君主にとって都合のいいものは有りません。



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