10/27/04

ボケと犯罪2(刑法17)

老人のボケ防止問題も、若いときから主体的な生き方を訓練していくことが、必要であったことが分ります。
主体的な生き方とは、このコラムで繰り返し書いているように、何事も政府にお願いばかりしていないで、自分で解決しようとする日ごろからの訓練ではないでしょうか?
教育問題を書いたついでに言えば、自分の子供の学ぶ場所や学校の選択を自分で主体的にする訓練です。
学校で何でも決めて貰うのではなく、どういう傾向の学習を出来るところかのメニューを出してもらって、親が子供の通う学校を決めるようにするだけで、かなり主体的判断力が訓練されます。
その他、道路工事箇所の決定等々これまで直接民主主義の考え方を繰り返し書いてきましたが、日ごろからこれらの訓練機会を与えれば、国民は、応用力がつくのです。
民主国家を唱えるだけではなく、地道な訓練機会の確保が重要です。
こうして国民が日ごろからいろいろな場面で、主体的に参加し、決めていくことに馴れ親しんでくれば、何か事があるたびに、国に対してどうしてくれるのかと言う式の期待でなく、自分で何とかしなくてはと言う強靭な国民の占める比率が高まるでしょうし、暇をもてあます国民も減るでしょう。
ところで、N H Kラジオ深夜便のレポーターをしていた人の家が、最近の大型台風で崖崩れにあったと報道されていました。
特別に深夜便で呼び出して状況をお聞きしていましたが、内容はとても気の毒なことでしたが、その反応に驚きました。
この事故の内容をアナウンサーが聞いているときに、彼は以前同様に元気そのものの受け答えをしていたのですが、インタビューの最後に、いかにも行政には貸しがあるかのように「後は行政がどうしてくれるかですわ」と自信満々に締め括ったのに驚いたのです。
私としては、彼が被害にあう前(昨年のことだったか?の元気な意見から、前向き(自助努力)の感想を期待していたことが分りました。
自助努力では、どうにもならないほどの被害受けて、どうにもならない心情もわかりますが、こうしたときに「俺は頑張るぞ!」という言葉でなく、先ず「行政が・・・」という言葉が出てくるとは・・・残念だなあと言う感想でした。
被害に対し、同情し、助け合うことは、勿論必要ですが、その被害者自身強靭な精神を持って自助努力するに越したことはありません。
1年間深夜便のレポーターとして聞いていた感じでは、強靭そうな人でしたが、行政に要求する方向にしか向かわないのは、(地方では行政が身近なんでしょう・・・)残念なことです。
これからの政治は、地道に主体的に行動する人材を育てる努力をして欲しいものですが、政治権力者・行政官としては、むしろ
 「民をして知らしむべからず、よらしむべし」
式の政治が権力者にとって好都合ですから、管理に親しむ国民、何かあればお上に頼るばかりの国民、すなわち弱い国民を作り上げておいて、その上での不都合を取り繕う政治が奨励されるのが現実です。
しかし、これまで、書いてきましたように、管理に馴れ親しんだ国民を多く作ると、暇が出来たら大変です。(若者は犯罪予備軍に、老人はボケ予備軍になります)
そこで犯罪予備軍の底上げを図るために、マクロ的には景気対策と長期的国際競争力の向上策、ミクロでは職業訓練が重視されるわけです。 
またボケ防止や、余暇の活用に行政は一生懸命誘導しようとするのですが、私に言わせれば、主体的に生きる訓練があれば、90歳になっても余暇活用は入らないのです。
最近マスコミに繰り返し出てくるプロスキーヤーの三浦氏は、囲碁や将棋その他の余暇活動など必要としないまま、100歳近くまで、スキーだけで元気に生きているのです。
主体的に生きる国民が増えれば、ボケも減り、失業者の増加=犯罪の増加につながる率が低くなり、経済成長・景気の高低に一喜一憂する必要性が減じるでしょう。




関連ページリンク

Powered by msearch
稲垣法律事務所:コラム:検索

検索ベースはこちらから

稲垣法律事務所コラム内:ゆとりに関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:憲法に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:裁判に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:マスコミに関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:国家に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:政治家に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:刑罰に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:刑務所に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:刑法に関するコラム


コラムTOP

リンクを当コラムにはられる方はお読み下さい

©2002, 2003, 2004, 2005, 2006 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design / Maintained by Pear Computing LLC



ブログ
株式投資