10/13/04
覇道と王道1(国際司法裁判所の役割2)
アメリカは、自国でいくら大量の石油や石炭が取れるからといっても、今や国際相場に左右される点は日本と変わりません。
この関係は、10/02/04「領土問題3(資源の必要性?)のコラムで既に少し書きました。
現に、今や、アメリカも、狂牛病に端を発した牛の輸入禁止に対して軍事力の発動で強制することは出来ず、日本の消費者の理解を求めるしかないわけですし、鉄鋼輸入制限に関しては、W T Oのパネルで敗訴すると従わざるを得ない時代です。
こうして、貿易の拡大によって、逐次国際紛争裁定機関の実効性が高まるばかりですから、太古から続いてきた、実効性=軍事力=国連軍と言う旧式の発想にこだわるのは、時代錯誤であると言うのが私の意見です。
アメリカは、今のところ輸入に頼るようになったと言っても、まだ、その比率が低いので国際政治で強気なのですが、貿易がさらに進めば、その比率が徐々に下がるのは時代の趨勢です。
私は、超大国が牛耳る国連軍の創設よりも、貿易拡大による超大国の輸入比率の上昇に賭けて、世界平和、正義の実現を図るべきだと言う考えです。
国内で言えば、裁判での勝ち負け=物理的強制力が有るから従うと言うのではなく、消費者の反発を受けたら商売が成り立たない時代が到来しています。
雪印は営業停止処分だけで営業が出来なくなったのではなく、消費者の反発で商売が出来なくなったのです。
雪印に関しては、03/23/02 「企業人と市民の常識 3 」に始まり、あちこちのコラムで書いていますし、消費者主権の傾向については、これまで、05/16/03「消費者と業者の違い(コンピューターの威力1) 14」までの長期連載で、消費者が価格決定や、新商品選別までの力をつけるべきだと言う考えを、「プロと素人」と言うテーマで連載してきました。
国際貿易でも、そうした消費者主権の時代が目の前に来ていて、軍事力ではどうにもならない時代が来ているのですから、出来もしない国連軍事力の創設ばかりを議論しているのは、ナンセンスだと言うのです。
軍事に関しても、国際機関の判定に従わざるを得なくなる時代がそのうち来るでしょうが、そうなるまでの間は、アメリカやロシア、中国は誰からの制約もなしに、好き勝手な戦争をやれるのでしょうか?
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