10/11/04
私戦の禁止とその担保2(国連軍の創設よりも市場経済の発達)
どこの国も自給自足できないほど貿易が活発になれば、国際機関による経済制裁は実効性が高くなりますので、国際機関の裁定に従わざるを得ません。
貿易量を増やして、自給自足体制の崩壊を促すと言うことは、他面では、貿易量を倍にするのと巨大な国土を半分にするのとでは、経済効果が同じになります。
こうしてみると、広大な領土を持つロシアや、中国あるいは資源に恵まれたアメリカ合衆国が分割されるのは、世界平和、国際正義の実現にとって有益なことでしょう。
一定の時間の経過では、同じことですから程度問題かも知れませんが、国内需要の2割を輸入しているよりも5割輸入している方が、経済制裁の影響力が大きく、即効性があります。
ですから、貿易の拡大と平行して国土の分割もすすめるのが、世界平和に取って大きな意味を持つでしょう。
私は、ソ連がロシアその他に分裂したように、中国もそのうちチベットや、その他の内陸部と沿海部の何カ国かに分裂する時代が来るように思います。
ロシアは、まだまだ次の分裂があってもよさそうです。
こうして、見ていくと、国土の大小が、安全保障に関係するじゃないかと言う意見が出てきて、領土、資源にこだわるのが正しいと反論されそうです。
10/02/04「領土問題3(資源の必要性?)」のコラムで尖閣諸島の資源問題について、領土や資源にこだわる必要がないと書きましたが、もしも尖閣諸島の資源がわが国で採掘出来ても、必要量の何百分の1程度の需要をまかなうだけでしかなく、安全保障に殆ど影響がないという意味です。
そうだとしても、百分の1づつでも持久力を高めれば、国際紛争に有利ではないかと言うのが今回のコラムの議論だと思いますが、それは、国際法を無視して、国際裁定に従わず、ゴリ押しをしようとする場合にのみ意味を持つ持久力のことでしょう。
わが国は、国際社会で「名誉ある地位を占めたいと願ふ」(憲法前文)以上は、不当なことをして、国際制裁を受けても100日頑張れるか99日しか頑張れないかの議論をするのはおかしいでしょう。
我が国は、国際正義に基づいて、行動することが国是であるはずです。
正しいことをして、国際機関からお墨付きをもらえる立場を目指すならば、そうした持久力を高める必要はないのです。
この議論は、簡単に占領されない程度の自衛力を否定するものではなく、(その程度の自衛力としては過大なものを持っていると言うのが、私のこの連載の意見です。)国際機関の裁定に服さないでも頑張れる「ゴリ押し能力」をここで議論しているのですから、お間違いのないようにしてください。
ゴリ押し能力のある国などは、ないほうが良いのです。
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