10/08/04

平和国家とは?5(自衛能力と機動力3)

靖国参拝の意義中国がまともな海軍を持つように努力し始めたのは解放経済後のことで、それまでは陸軍(と言っても民兵や旧式の人海術論に基づくものです)とそれを援護するための空軍が主体でした。
そのため指呼の間(もっとも近いところで大陸からわずか2,1キロしか離れていません。)にある台湾を攻撃出来ずに大砲の打ち合いしか出来なかったのです。
(1956年ころに激しかった金門、馬祖の砲撃戦を想起してください。)
目の前の台湾に対し、海、空から攻撃することも出来ない中国が、もっと遠い日本を攻撃出来るわけが有りません。
韓国の軍事予算は、日本の3分の1にも足りず、その韓国も北朝鮮に対峙する為に、その殆どの兵力を38度線近辺に張り付かせているのです。
最近、とみに脅威を強調されている北朝鮮に至っては、軍事力は韓国の5分の1にも足りないのです。
しかも基本国力が違うのですから、北朝鮮は伸びきったゴムみたいで、いざとなってもこの20億ドルの予算を急膨張させることが出来ませんし、孤立しているので外国からの援助も期待できないのです。
日本などは、イザとなれば膨張余力を持っているのですから、(日本の軍事予算は国内総生産の約1%ですが、北朝鮮は11%以上、中国は4%に上っています。)桁違いな軍事強国と言えるでしょう。
その上日本には、アメリカ軍が駐留していると言うのに、これがどうして、北朝鮮の脅威を強調することになるのか疑問です。
アメリカのイラク攻撃と、ほぼときを同じくして、北朝鮮の脅威をマスコミが騒ぎ出したことからして、何らかの政治的意図を感じられるのは、私だけでしょうか?
このように周辺国の軍事力の内容を見ていくと、平和憲法で、「世界の名誉ある地位を占めたいと願ふ」(憲法前文)わが国は、これまで何から自衛するために、世界第4位(戦後2000年までは、長いあいだ第3位でした。)の巨額の軍事予算を50年近くも投じて強大な軍事力を常備してきたのか疑問です。
私は自衛力が必要としても、現在の軍事力は自衛の範囲を大幅に越えていると言う意見です。
日本が平和国家になって久しいのに、何故中国や韓国がいつまでも過去のことにこだわるのかと思う人が多いのですが、軍事予算を見ていくと、自衛力をはるかに超えているのですから周辺国が心配になってもおかしくないことが分ります。
周辺国は、日本が宣伝する平和主義の理念を信ずるしかないのですが、指導者が靖国参拝などを続けるのを見ると、平和主義の理念も怪しく感じてしまうのではないでしょうか?




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