10/04/04
平和国家とは?1(軍事予算の膨張と戦争の誘発)
前回軍事予算と戦争の関係を見ましたが、もしも恒常的予算(4兆円と言う巨額ですよ!)がないときは、簡単に戦争に踏み切れないことから考えても、軍事予算が恒常的に支出されていることが戦争開始を容易にしていることが分ります。
何しろ普段から無駄飯を食わせているのですから、たまにただ働きさせても殆ど懐が痛まないのです。
武器も兵隊もそろっているし、新規に募集したりする必要が有りませんから、国民の抵抗は少ないのです。
実戦は訓練よりも、兵器類の消耗が激しいでしょうが、もともと車両その他の機械は10年も使えないのですから、(皆さんのコンピューターや携帯を考えてください)戦争に使わなくとも大雑把に言って1割以上は廃棄しているのです。
毎年4兆円前後も予算を使うと言うことは、4兆円分がそっくり軍事力の追加増強に使われているのではなく、消耗品(人件費が大きいのですが・・・)や陳腐化していく機械類の更新需要が殆どでしょう。
戦争が有ろうがなかろうが、4兆円分も毎年消費しているのですから大変なものです。
これが戦争になれば、もっと補充が必要になるのですから、軍需産業にとってはおいしい話です。
心理面から考えても、軍人はたまには存在価値を示したいでしょうし、国民の方も何十年もただ飯食わせてきたのだから、こういうときくらい働かせたいと言う心理が働きます。
軍事力の備えは、戦争の抑止要因どころか、プッシュ要因になるのです。
このように考えていくと、軍縮・軍事予算の削減が平和な社会を築くための基礎であることが分ります。
炭酸ガスの排出に関する京都条約成立の有無にかかわらず、意識の高い国は削減に努力して姿勢を示すべきでしょう。
本当に平和を希求するならば、軍縮条約が有ろうが無かろうが、率先して軍事予算を縮小していくことこそ重要です。
日本は、ご存知のように世界に冠たる平和憲法をもっていて、憲法前文には、
「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、・・・・・・・国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」
と高らかに謳いあげていますが、その実態はどうでしょうか?
ちなみに平和憲法については、03/18/04「平和憲法・・・憲法47(憲法前文)」前後のコラムでも紹介しています。
わが国は、戦後軍事予算ゼロから出発したのですが、逐次予算の増強を重ね、現在では、年間予算が4兆円と言う巨額に上っていることを、前回のコラムで紹介しました。
縮小どころか、戦後急激に伸ばしている国の筆頭ではないでしょうか?
日本のマスコミはまったく取り上げませんが、こんな事をしていては、近隣諸国が
「日本は建前とやっていることが、違うのではないか?」
と疑心を抱くのはもっともです。
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