10/17/03
教育改革20・・・・・私立を元気にする寄付と税制の直接民主主義1
そうした個性のある大学等は、どうしたら出来るのでしょうか?
国が格付けすればいいと思いますか?
そうではありません。
私立大学の独自性を発揮しやすい環境を作れば、おのずから各地に特色のある大学が生まれてくるのではないでしょうか?
そのためには、国公立との経済的格差の縮小、究極の形では、高度な学問は、私立の自由競争任せるのが良いでしょう。
そして、国公立高校、大学は、生活保護的発想で、貧困層に対する最低水準のかさ上げ程度の義務教育的機能にすれば、(極端な言い方をすれば公立図書館や、市民講座みたいなもの、医療で言えば、保険医療と自由診療の関係のように)良いのではないかと思います。
すなわち、今とは逆に、国公立は、最低限度の設備、陣容にしてそれ以上は、後述の私立同様に、民間からの寄付によって充実させれば良いと思います。
ところで、最先端技術の研究や、その他の設備確保には理系に限らず文系にも、巨額の資金が必要です。
つい最近、私は岐阜県の核融合施設を見学してきましたが、こういう大規模な巨額資金が必要な設備は、国で造って、その代わり一定水準以上の研究者には、公私大の別なく、平等に実験設備として貸し出すのが公平でしょう。
大学自体に固有に必要な設備、敷地や、校舎その他ある程度の実験機械等々、日常的に必要な設備は、どうすべきでしょう。
私立にとっては、学生の納付する授業料だけでは賄いきれませんから、国からの補助金を連想する人が多いと思いますが、私は、補助金よりも私立への寄付を出来るシステム構築が、有益だと思います。
寄付金を獲得できるか否かは、大学その他の組織間の自由競争に任せるべきでしょう。
政府識者が決めた基準で配分すると、あらかじめ評価の定まった価値を前提としますので、ロケット、超伝導、核融合など、あらかじめ、研究目標が決まったことばかり用意ドンで競争するばかりで、新しい変わった研究や、習熟は出来なくなってしまいます。
芸術についても同じです。
バイオリンなどのように政府が認めている科目以外は、芸術とは言わないかも知れませんが、私が思うには、今、世界に誇る新しい日本発の芸術であるアニメ、漫画(ゲームソフトもそうかな?)の潮流は、政府やお偉い学者(芸大、私立各種美大音大)の発想からは、生まれてこないのです。
政府の認める研究にだけ、補助金が出るやり方に頼っていたため、今では、私立までもが、国公立大学の2番煎じになって、現在にいたっているのです。
また、話が変わりますが、今の教育政策は、どちらかというと価値の決まっていることについて、競争させるのが好きなような気がしませんか?。
おかげで、勉強仲間は、競争相手という社会になってしまいました。
幕末の開国以来120年あまり、先進国に追いつけ追い越せだった時代には、それでもよかったでしょうが、これからは、学問や社会の発展には、価値が定まっていないことにも自由に挑戦できる社会、教育政策が必要です。
そうなれば、勉強仲間は競争相手ではなく、真の友人関係になり得るでしょう。
お勉強のできる識者ではなくとも、学歴が高くなくても、成功している民間人が結構います。
こうした人が、自分の考えで、「これは面白い。」と思ったことにまとまった寄付を出来る社会にして欲しいのです。
民間の自由な発想で、お金を出したいところに自分のお金を寄付させるのが、結果的に合理的で有益です。
これは、自分の納めた税金の使途を、お上に一任せずに、自分で好きなところに納めて使ってもらうと言う、税制上の直接民主主義の発想です。
税制の直接民主主義とは、所得税や市県民税の何%かは、自分の好みの経費に使うことを指定できるようにするものです。
近くの路地整備費とか信号機の設置とか、自分の子どもの通う学校にもっと木を植えて欲しいとか・・・こうした考えを馬鹿にしないで、納税者に任せるべきです。
今の税制では、搾り取られるだけ絞られるので、私人が寄付すら自由に出来る余裕がありません。
寄付と税制について次回から考えてみましょう。
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