10/16/03
教育改革19・・・・・多様な人材を育てる教育システム2
明治以来、約百年にわたる詰め込み教育の弊害を、無視できなくなった政府は、ゆとり教育と称して、授業時間を減らす試みをしていますが、これは失敗しつつあります。
私は、今の学制(中央集権的画一主義)のままで、授業時間を減らしても、詰め込む量が減るだけで、(従来型の基準で言えば学力低下)自由な発想をはぐくむことは、出来ないと思います。
多種多様な人材が、それぞれ尊重される社会になるには、一つの価値観で文部科学省が統制して行く戦前からのやり方ではなく、いろんな価値観で学んで行く塾があちこちで元気になればいいと思います。
囲碁の・・・門下とか各種武術、マラソン、水泳などは、まだ政府のお墨付きがいらない分だけ、元気ですが、学問もそうした自由な競争社会に戻すべきだと思います。
今の教科書検定や学習指導要領は、思想内容を検定し、指導するべきものではありませんが、東大を頂点とするピラミッド構造のまま、皆が受験勉強をしていくやり方では、結果的に一定の権威ある考えを詰め込む方式に傾斜せざるを得なくなるのです。
山で言えば、八が岳のようにいろんな傾向の権威のある大学があって、それぞれ個性で競えばいいのです。
個性を発揮させると言っても、バイオリンやピアノ、超電導や核融合など、既に評価の定まった事柄を目標に、挑戦の仕方だけを個性的にやりなさいというのが、政府や識者のやりかたです。
これでは、いつまでたっても、個性ある人材や個性ある考えは、生まれてこないでしょう。
私は、誰も見向きもしないようなことに関心を持って、何かをやっている人や組織に対して、これは面白いと言う個人的な感性で応援できる社会にしたいと思っています。
教育機関に個性を求めると言っても、同じ地域に立地しながら、個性を競うのでは、限界があるでしょう。
大阪人と東北人では国民性が違うことを考えても、大学の立地の違いによる個性化を主張するのが、地に付いたものとなるでしょう。
日本中どこへ言っても同じ社会・文化構造では、地方は単に田舎(同じ物の焼き直し)でしかなくなります。
地方立地による個性化を目指すには、個性のある地方文化の存在、その前提となる国の仕組みとしては、地方分権が必須でしょうし、そう言う世界では、生きていく人間も個性的な顔をした人が増えるでしょう。
なお、地方分権を支えるためには、優秀な人材が単身赴任ではなく、地方に根付いて生活している必要があります。
そのためには、地方に魅力のある大学その他の教育機関の存在が必要です。
いくら教育機関があっても、就職先が地方になければ、都会に行ってしまうのではないかと言う意見もあるでしょう。
どちらが先かという問題ですが、私は、地方に人材があれば、そのうち、地方発の独創的な大企業が生まれてくると思っています。
今でも、地方発で世界的に活躍している企業がありますが、そうした企業創業者は、大方その土地出身者です。
今は人材が枯渇しているから、地方発の産業が育たず大企業を地方へ誘致するしかないのですが、地方分権、教育システムの改革で時間をかければ、地方で新産業が生まれる可能性が出ると思います。
誘致した企業は、鉢植えの植物と同じで、何十年いても地方には根付きません。
天下り役人を恒常的に受け入れていても、その心は中央復帰にあるのですから、何にもならないのと同じです。
時間がかかりますが、地方に人材を定着させるには、先ず、地方出身の人材が地方で育つことが重要ではないでしょうか?
その中から、何十年に1人でも、出身地で創業して成功する人が出るのを待つべきでしょう。
企業誘致は天下りと同じで、働いている人も、多くは転勤族で、地域にそれ程愛着があるものではありません。
地場産業は、経営環境が悪くなっても、死にもの狂いで何とかしょうと努力するものですが、よそからの誘致企業では努力をしても魂が伴いません
経営環境が悪くなれば、工場の撤退を簡単に検討することになってしまうのです。
産業と言うのは、10年周期程度で、経営環境が変化し、浮き沈みがありますので、その都度、より良い条件を求めて撤退を繰り返すことになると、地域が却って疲弊してしまうでしょう。
同じ工場誘致なら、外国企業よりも、国内企業が望まれる所以ですし、同じことは、地場産業と大手企業の工場進出の違いになるのです。
こうして一時期しかとどまることのない大手企業の誘致は、天下り役人の招致と同じで、長い目で見て、地域活性化にはつながらないのです。
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