09/18/07
消費者間の利害2(乱用者の排除1)
買い物客用に無償の駐車場設備を準備している物販・サービス業なども同じで、結局その維持管理コストが販売単価に転嫁させられるのですから、車を利用しない人も駐車場維持コストを負担させられていることになります。
このように消費者保護・・顧客本位とは言うものの、特定分野のサービスを増やすときに、利用区分に応じた価格差をもうけないと、特定のサービスを受ける人が、平均的顧客の犠牲で良い思いをする・・顧客グループ間の価格転嫁が行われることになるのです。
身障者用の特定サービスの追加も同じことです。
身障者に対してはサービスアップですが、そのために顧客の99%以上が利用しない特定設備を設けるとき、その設置維持管理費用が、コスト増になります。
コスト増になれば、スリム化努力・・ひいては、一般顧客に対する料金に紛れ込ませて回収しない限り企業が継続できません。
千葉でも市役所前の交差点角4箇所に横断歩道への昇降用エレベーターや、モノレール駅にエレベーターが設置されています。
私は結構これらの駅や交差点を利用していますが、これまでエレベーターの利用者を見たことが1回もないのですが、(たまに1日に1〜2回あったとしても・・・)一般人による階段やエスカレーター等の利用客に比して格段に利用率が低いのです。
身障者が自由に出かけられるようにしようとする考え方は賞賛されるべきですが、こうした経済合理性に反した負担は、結局はみんなの税でこれを負担する・・一種の生活保護同様の福祉の精神・・みんなの善意で成り立つものでしょう。
自分の懐から直接出ないだけで、実際は、税負担者が広く薄く負担することになる点は、事業者の特定消費者保護のために発生する負担が、結局一般顧客負担に転嫁することになるのと原理は同じです。
禁煙席・車両等の設定は、灰皿の片付けなど業者負担が却って軽くなるのですから、唯一ともいえる例外でしょう。
むしろ、喫煙者には掃除の手間がかかる分、割り増し料金を取るべきだったのに、これを怠って、非喫煙者に同じ料金負担をさせていたのが、是正されたというべきでしょう。
その他クレーマー的顧客がいて、際限のない要求に、営業マンがいくらでも応じている場合がありますが、これらは、結局・・長期的にそのコストが一般単価に反映されてくるので、淡白・・善良な客が損をしている関係です。
我々弁護士費用もそうですが、そこから先やっても仕方のないようなことまで、細かくうるさい人がいますが、こうした人の確率が増えてくるとそうした濃厚サービスを前提にして、その次の受任からはもう少し高く費用をもらっておかないと赤字になると言うことになってきます。
わが国の物価高・・コスト高・・サービス業関係の生産性の低さには、小うるさい客が多すぎるという面が大きな影響を与えていると思います。
日本の消費者はうるさいから技術が、発達する面もありますが、うるさい消費者は、さしあたりその人だけいい思いするのですが、業者はそうしたうるさい人が多くなるとこれを基準に濃厚サービスを前提とした単価にしていくしかないのです。
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