09/03/06
保安処分1(保育所・・児童福祉法1)
ところで保安処分と言っても聞いたことのない方には、分かり難いと思いますので、簡単に説明して起きましょう。
保安処分とは、大雑把に言えば、社会防衛思想に基づく制度で、犯罪を犯した者を刑務所に入れて社会から隔離するだけでなく、犯罪を犯さなくとも危険な人物を予め社会から隔離してしまおうと言う制度のことで、これを保安処分と言うのです。
自衛隊の前身を、警察予備隊(警察予備隊令・昭和25年政令第260号)〜保安隊(保安庁法・昭和27年法律第265号)とも言いました。
もっと前には、警察の前身として警保寮と言うものがあったことを、08/30/06「警察とは?3(警察制度の沿革1)中央組織」のコラムで紹介しました。
また、事件が起こる前に予め保全すると言う意味で、民訴法で言えば保全処分(仮処分や仮差押)と言うのも、本訴になってからでは隠されてしまう虞があるために予め本訴提起前に仮に保全するという意味で使われます。
その他証拠保全などなど、予め先手を打つ意味です。
ビルのメンテ部門を昔は保安部・係りと言っていたことがあります。
メンテは、事故が起きてから活躍するためにあるのではなく、故障が起きないように予め点検保守しておくことです。
保守主義と言うと、過去にこだわる人の集まりかと誤解するのですが、それは守旧派との混同であって、保守とは違うのです。
「保」とは、現状維持・・・すなわち現状変改行為を防ぐ中でも、どちらかと言えば秩序維持の意味の方が強いのです。
誘拐された被害者を救出したときに、被害者を無事保護したと報道されますが、保護、保持、保守・みんな現状維持・・危難からの保護を意味するものです。
保護者と言う言葉も、父母が守旧派と言う意味ではなく、乳幼児を放っておけば危険ですから、予め危難を防ぎ、何かあれば危害から守る人かどうかの角度から見た言葉でしょう。
ついでに言えば、幼稚園に対する保育園・保育所といいます・・の熟語も、労働の必要その他の理由で、乳幼児を1定時間保護出来ない保護者に代わって保護し、育てると言う意味から来るものでしょう。
これに対し、幼稚園は自分で保護できる保護者が、より良い環境を求めて、預ける組織と言う棲み分けです。
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