09/12/05

わが国農漁業の多様性3(個性発達の基礎1)

農業の多様性のそのまた原因は?と言えば、気候風土の豊かさというか日本列島の多様性でしょう。
複雑な気候風土が、各種生物の多様性を促し、生物の一種である人間の生き方も多様化して来たのです。
(生物種の多様性と言う視点でも、世界中で日本は稀な国でしょう。)
ソ連は広かったと言っても、沖縄や奄美地方の南方生物はいないは当然として、それだけでなく単位面積あたりの種の豊富さも違うでしょう。
シベリヤのツンドラ地帯の広さが100の面積でも10万の面積でも生物種の種類数は殆ど変わらないでしょう。
日本の場合は、複雑な地形と南北東西に細長く伸びる列島の形が、多様な植物を育て、それによって生きる多様な昆虫その他の微生物を育て、同じくそれによって生きて行くための手段であった農業や漁業も多様化していったのです。
長年農業や漁業によって生きてきた社会では、気候風土の多様性がそのまま生活様式の多様性を生み、画一的発展を阻害してきたので、考え方も微妙に違う民族が多数共存してきたのです。
これまで、06/28/05「千葉の歴史31(千葉県人とは19)」などで、千葉人の個性を連載してきましたが、信州、甲州、薩摩、沖縄それぞれ格段に民族的個性が違うことは、大方の人が認めるでしょう。
盛岡などへ行くと、これまた気持ちの良い、のどかな人種の集まりです。
ちなみに、東北と言ってもそれぞれ気風がかなり違いますよ。
勿論、北陸と東北は違いますし、北陸方面でも新潟と越前や富山では気風がかなり違うように思います。
単調な平原での農業社会であった西洋と違い、わが国では、ホンの2〜3里も行けば別の気候による生活があった社会でした。
  (関東平野と濃尾平野だけが例外でしょう)
同じ山間の斜面の生活でも、(例えば平野部が直径数キロ前後の盆地を考えてください)東斜面面と西斜面、北斜面と南斜面では作れるものが違うし、太陽の当たる時間が違うので、時間差による作業も違ってくるのです。
海に近いところでは、海風をまともに受ける所と、そのひと山裏側で海風のないところでは、作れるものも違うのです。



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