09/21/02

住所とは? 1

貴方の住所は?とお聞きすると、かなりの人が、住民票記載の住所を答えます。
一般的には、これで正しいのですが、中には、既に引っ越しているのに、自慢そうに、まだ住所だけは変えていませんと言う人も居ます。
離婚事件や相続あらそい、借地の明け渡し等事件によっては住民票をそのままにしておくと何か有利な気がして、動かさないのだと思います。
あるいは、勤務先への届ける都合とかもあるでしょう。
最近では、親の家が郊外にあって通うのが大変なので、都心部のワンルームマンションを買って(借りて)、普段はそこから会社に通って、週末とか1〜2ヶ月に一回帰る等の生活をしている人も居ます。
こういう人も、住民票は親の家に置いたままの事が多い様です。
つい先日、このように親の家に住民票を置いたまま、何年も過ぎて、そのうち、親が亡くなったので、独り息子の彼が相続したという状況を前提とした事件を扱いました。
自宅はどこかと聞きますと、親から受け継いだ家のある郊外の住所地番を言います。
私の方は住所を聞くつもりで質問したのですが、かれは、親が死んでから、もう何年も帰った事がなく、空家のままになっている自分の育った家を答えるのです。
自分の家だから自宅といってまちがいは無いと思いますが、例えば、東北地方から東京に出て来て、何年も帰らず東京近辺で住み着いている場合に、田舎に家があっても、現在住んでいるマンションや1戸建ての家を自宅と言う人が大半でしょう。
そして、田舎にも家屋敷がありますと言う事になります。
ところが東京近郊の場合には、前記のように気持ちがハッキリとしないらしく、私の方から『住所を聞いているのですが』と水を向けても、『いや、住所もそこです。動かしていませんから。』と自信満々に答えて来ます。
その人は、住所と言うのは、住民基本台帳に記載された所を言うと思い込んでいる様です。
国民は、住所を移転した時は一定期間内に、移転の届け出をしなければなりませんが、届け出をしなければ、住所が変わらないのではなく、単に届け出義務に違反しているだけなのです。




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