09/07/02

因果関係とは? 1

講談などの古い言い回しに、『親の因果が子にめぐり・・・』と言うのがあります。
今でも使われている言葉に、『風が吹けば、桶屋が儲かる。』というのもあります。
『風が吹くと、ホコリが立つ。すると、目にホコリが入って目の悪い人が増える。目の悪い人は琵琶法師になるだろう。琵琶を作る為にネコが捕まえられる。ネコが町からいなくなるとどうなるか?ネズミの天下となって、桶がかじられて大変な事になる。その結果桶屋が大繁盛する。』と言う話です。
或いは、子供が悪い事をすると、いろいろ考えているうちに、そもそも私が子供を生まなければ良かった。と言う考えに落ち着く事があります。
このように次々と関連づけて行くと、何でも『政治家が悪い。』、『その政治家を生んだ国民が悪い』『その国民は前の世代の教育が悪い』などなど、際限のない議論になります。
教育論や、政治論議ならば、まあ、誰も強制される訳ではないので、好きなだけ原因を探究して、おおいに論じあうのも楽しいでしょう。
しかし、法律の世界ではそうは行きません。
子供が悪い事をすると、親が子供を生んだのが原因だからと親が逮捕されたのでは、溜まりませんし、学校の教育が悪いと言って10年前に担任だった先生が逮捕されたり、『いや、校長の方が責任がある』と言って、当時の校長先生が逮捕されるのでは、安心して生活出来なくなります。
或いは、交通事故で、ちょっとした怪我なのに、治療の仕方が悪かった為にばい菌がはいって化膿して、その手術中に麻酔のミスで呼吸困難になって、植物人間になってしまったと言う場合に、交通事故の加害者は、因果関係がある限り責任を持つべきでしょうか?
こうした場合に、加害者や関係者が、どこ迄因果関係があれば責任があると言うかをきめるのが、法律の世界の、因果関係論です。



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