08/28/07

契約とは?1(民法235)契り

ところで、贈与は、贈与者の一方的行為ではなく、契約(当事者の合意)になっているといっても、契約とはどういうものでしょうか?
契約とは、約束・合意のことですが、約束の中でも特に法律的効果のある約束を漢字で格調高く表現するとき「契約」ということにしたのではないでしょうか。
契とは、古代中国で亀甲などに刻み込むこと・・・紙のない時代には、わが国でも文字を竹や木などに刻んでいました。
(文書記録といっても、実は、竹簡木簡の時代が長かったのです。)
こうした刻み込むことから転じて、(今で言う文書約束です)固い約束(これ自体木簡や竹簡を束ねてしっかり結わえたことから転じた言葉でしょう)の証拠になるので、契約文書などと転じてきたものでしょう。(当然私の勝手な推測ですが・・・)
約束もそういう意味では、契約同様に漢語的表現ですが、わが国(和語)では、もっと情緒的にこれを「ちぎり」「ちぎる」と言いました。
今になるとどうも良く分かりませんが、ちぎるという和語はたぶん漢字・・文字の入ってくる前からの土着の言葉でしょうから、文字を書いた竹間・木簡などを束ねたりする約束などよりも起源が古いのでしょう。
「ちぎる」というイメージからすると約束・・束にして結わく(縛る)のとは逆にちぎった切れ目を合わせる・・・日明貿易で使われた勘合・・割符貿易で知られた方式の先祖ではないでしょうか?
この割符方式は、明の発明によるものではなく、洋の東西を問わず人類古代からの識別に広く使われていた可能性があります。
宝探しの物語でも、大方は1枚の図面を切り取った片割れあるいは3分の1〜4分の1をそれぞれが持っていて、それを合わせることで、完成するストーリーが普通です。
ジグソーパズルの原型です。
元々男女の関係でも、ひとつの形が男女に分かれただけその復元=合体が性行為であるという伝承的な話も多いのです。
めおとは前世のちぎりというときに、あの世・あるいは次の世で、再会するにはお互いのしるしが必要です。
日明貿易は万里の波濤を超えて出かけて行ったものですし、もしかしたら、あの世で再会するのも同じような感じだった・・昔は簡単に死んでしまったし、今よりもあの世は身近だったのかもしれません。
三途の川を渡るのも、東シナ海や黄海を帆船でわたるのも、似たようなものだったかも知れません。



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