08/16/07
公益事業の秘密体質と民営化1
あるいは、原子力発電の安全性に対する根強い不信感も、説明責任をいかに免れようかとする政府や同じ体質を持った東電の姿勢がその原因でしょう。
原子力は、最先端科学であり、分からないことが多いし、地震に関してはさらに分からないことだらけですから、予想外の事態があってもある程度仕方がないのです。
しかし、ふだんから予測不能な事柄のリスクも全部公開したうえで、みんなで考えていこうとする姿勢がなく、インペイ体質があるから、国民は不信感を強めているのです。
いわば、「身から出た錆」というところです。
ところで、組織には、何故隠蔽体質が巣食うのでしょうか?
(丸秘にするだけでなく、手順を複雑化したり、福祉目的、政治目的など別の要素を持ち込んで訳が分からなくするのも隠蔽工作の一態様です。)
民間であれ、官僚であれ、組織ががっちりしてくると官僚主義・・自己保身体質が身に付くからではないでしょうか。
行政であれ、医療であれ、先端科学であれ、あらゆる組織で、隠蔽体質が何故定着するかと言えば、実務担当者が、自分自身の行動に自信がないのが、第1の原因です。
その道の第一人者の場合は、自分の失敗をみんなの前で
「こう言う失敗をしたことがある」
などと発表したりして、比較的オープンです。
中間的技術者や中間的専門家のほうが、失敗に臆病なのは地位が不安定だから、仕方がないでしょう。
不正目的と言うのはめったにないでしょうが、神ならぬ身、何時の間にか知らぬまに失敗していないとも限らない・・そうとなれば一部始終第三者に分からない方が、自己保身には有利に決まっています。
こうして隠蔽体質は、組織の成立後日が経つにつれて、関係者みんなの共通利益・・・組織内はかばい合いの社会です・・・となって、定着していくのです。
隠蔽が保障されてくると、これをいいことに着服横領などの不正が副産物として発生しやすくなってくるのです。
(金銭の使い込みだけでなく、技術的失敗や連絡ミスなどの隠蔽も一種の不正でしょう)
もち論、隠蔽体質が定着すると技術のチェックや改良もかばい合い体質から最小限度になってしまい、次第に技術革新が低滞してしまうのですが、それはまた別問題としましょう。
この結果、組織で言えば、長期化するにつれて硬直化して来て、国家であれ、会社であれ、興亡・・新陳代謝を繰り返すのです。
この秘密体質を臆面もなくに擁護するために、政府(役人)は丸秘文書の量産に励み、これが最近の情報開示の思潮で通用しなくなると、個人情報保護などという名分を考え出したのです。
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