08/03/07

政権交代の必要性5(タフな言論人の育成5)

漢楚攻防で、最後に敗者となった項羽の終焉の地・烏江亭に臨み、項羽に手向ける詩を作った杜牧の漢詩を紹介したと思いましたが、念のためもう一度掲載しましょう。
勝敗は、兵家も分からない・・もう一度捲土重来を期していたならば・・・と言うのです。
ここで言う江東の子弟とは、烏江の亭主がガイ下で敗れて敗走してきた項羽に対し、
「用意した船で早く渡れ」と勧めるくだりで「江東の子弟3千・・」と言って項羽に再起を期すように勧めた故事によるものです。
これに対し、項羽は多くの子弟を戦死させてしまって、何の面目があって江東の父兄に顔を合わせることが出来ようか、と、取って返し、最後の決戦を挑むのです。
これが、また項羽の項羽らしい潔さです。      烏江亭に題す(杜牧)
   勝敗は兵家も事期せず
   羞じを包み恥を包むは是男児
   江東の子弟俊才多し
   捲土重来知るべからず


勝敗の見通しを細かく分析して、最悪の場合に備える意見に対して
 「臆病者め!」
と内容のない大言壮語ばかりで、勇ましがっている(右翼・軍人)のは、本当の勇者でありません。
これをこそ「匹夫の勇」と言うべきでしょう。
こんな人ばかりがのさばっていて、あとは突撃、玉砕ばかり強制するのでは、無責任そのものでしょう。
勝つか負けるかしかない・2者択一ではなく、世の中はもっと複雑な解決の方が多いのです。
単純思考・・「強いものにくっついて行くだけ」と言う品格のない道徳教育ばかりでは、タフな人間が育たず、日本の安全が守れない・・国益を守れないのです。
グローバル時代には、内弁慶で街宣車でガナリ立てるしか能のない右翼ではなく、他流試合に通用するような柔軟且つタフな思考回路を持った国民を多く育てていく必要があるのです。



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