08/24/06
裁判員制度9(裁判官とは?1)憲法189と裁判所法19
ところで、裁判員法の条文には裁判所法26条の例外として書かれていますので、裁判所法を以下に紹介しておきましょう。
裁判所法
裁判所法
第26条 地方裁判所は、第2項に規定する場合を除いて、一人の裁判官でその事件を取り扱う。
2 左の事件は、裁判官の合議体でこれを取り扱う。但し、法廷ですべき審理及び裁判を除いて、その他の事項につき他の法律に特別の定があるときは、その定に従う。
1.合議体で審理及び裁判をする旨の決定を合議体でした事件
2.死刑又は無期若しくは短期1年以上の懲役若しくは禁錮にあたる罪(刑法第236条、第238条又は第239条の罪及びその未遂罪、暴力行為等処罰に関する法律(大正15年法律第60号)第1条の2第1項若しくは第2項又は第1条の3の罪並びに盗犯等の防止及び処分に関する法律(昭和5年法律第9号)第2条又は第3条の罪を除く。)に係る事件
3.簡易裁判所の判決に対する控訴事件並びに簡易裁判所の決定及び命令に対する抗告事件
4.その他他の法律において合議体で審理及び裁判をすべきものと定められた事件
3 前項の合議体の裁判官の員数は、3人とし、そのうち一人を裁判長とする。
裁判所法では、裁判官が裁判所を構成することになっているのですが、裁判官でない裁判員を加える裁判体を構成するのは、その例外と言う意味でしょう。
ところで、裁判官による裁判は裁判所法の要請だけでなく、憲法の要請でもあるところから、憲法の例外を法律で定めることが出来るのか?と言う点が憲法違反論の根拠です。
ところで、裁判官による裁判を受ける権利は、憲法でどのように書かれているのでしょうか?
憲法を見ましょう。
憲法
第32条 何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪はれない。
第33条 何人も、現行犯として逮捕される場合を除いては、権限を有する司法官憲が発し、且つ理由となつてゐる犯罪を明示する令状によらなければ、逮捕されない。
第80条 下級裁判所の裁判官は、最高裁判所の指名した者の名簿によつて、内閣でこれを任命する。その裁判官は、任期を10年とし、再任されることができる。但し、法律の定める年齢に達した時には退官する。
2 下級裁判所の裁判官は、すべて定期に相当額の報酬を受ける。この報酬は、在任中、これを減額することができない。
Article 80.
The judges of the inferior courts shall be appointed by the Cabinet from a list of persons nominated by the Supreme Court. All such judges shall hold office for a term of ten (10) years with privilege of reappointment, provided that they shall be retired upon the attainment of the age as fixed by law.
The judges of the inferior courts shall receive, at regular stated intervals, adequate compensation which shall not be decreased during their terms of office.
とあるのですが、肝腎の裁判官に関する定義が憲法にはないのです。
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