08/17/06

警察署の機能の変遷1・・・代用監獄の機能とは?

明治になって、奉行所が上記のように解体される過程で、同心以下が所属することになった警察署に、その権限を残そうと言うことになったのが、違警罪即決例の権限が警察署長に残った原因でしょう。
(勿論私の想像ですので・・・)
ところで、江戸時代の町奉行所と、現在の千葉市の警察署を比較して見ますと、千葉市だけでも、中央署のほかに東西南北4ヶ所で、合計5警察署もあるのです。
千葉市の人口約80万人で五ヶ所ですから、江戸の人口100万人前後に対し、南北奉行所が交替制の一箇所しかなかったのと比較しても、格段に多いでしょう。
それでも足りずに、後述のようにあちこちの警察署に分散留置したり県警本部派遣刑事の応援を求めているのです。
一寸した事件では、殆どの場合、各警察署の刑事が担当しているのではなく、県警本部派遣の刑事が、出張して担当しているのが多いので、(18年7月17日に紹介した多数の窃盗事件も県警本部扱いです)各警察署の合計実人数よりも実際の刑事関係者の数は多いのです。
現在の警察署に比べて、たった一つしかなかった江戸町奉行所(南北ありましたが交代制でした)は、行政府も(東京で言えば都庁や千葉では市役所)、民事訴訟も刑事訴訟(裁判所機能)も兼ねていたのですから、刑事機能だけで見れば、その人数差は歴然です。
(現在の方が刑事機関が肥大していることが明らかでしょう。)
江戸町奉行所は、かなり効率のよい小さな政府の象徴だったと言えます。
それだけに人的能力も精選され、人材がそろっていた可能性があります。
これが明治になって、いきなり全国展開し、大幅増加したうえに、西洋式の法的訓練を受けた人材が必要となれば、人材が足りなくなるのは必至だったでしょう。
ところで、大分話しが変りますが、現在の警察署・・とりわけ郡部(今はどこでも合併で市になっていますが、もとは郡部であった地域という意味です)の警察署は、今では規模の大きな駐在所と言うイメージです。
原則として地域的なパトロール、行事の処理や、各種届出の受理、安全対策などに忙殺されているようです。
後に紹介する行政警察機能が、業務の主体になりつつあると言えるかも知れません。
行政警察的業務が増えてくれば、警官と言っても腕力の裏づけは不要で、女性で充分なのですから、女性警官の採用を増やすべきでしょう。
あるいは、もっと進んで、最近駐車違反の摘発を民間に委ねるようになったように、もっと民間に委ねるべき分野も増えてくるべきでしょう。



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