08/06/06
著と着の分離4(当用漢字表2)
同時に以下のように当用漢字表が発表されますが、この内容を見ると旧字体新字体が入り混じったもので、じっと見ても規準がよく分かりません。告示自体に「字体と音訓との整理については、調査中である。」と素直に書いてあるように
、戦後のどさくさで制定したものであって、どちらかと言えば無茶苦茶なものだったと言えるでしょう。
そこで、当用漢字字体表(内閣告示第1号。昭和24年4月28日)など累次の改正で整理されて行くのです。
この運用の指針に当たる「使用上の注意事項」を見ると、我々が現在外国語にカタカナを用いるなど、いろんな文字表現のル−ルが、このときに決まって現在に至っていることが、分かります。
それまでは、イギリス(英吉利西)ローマ(羅馬)フランス(仏蘭西)など全部漢字表記していたのですから、大変でした。
このときに、もしかしたら、日本で崩し書きしながら、流通していた変形文字・・誤字の一種であった「着」が国字として着る、着くと言う意味に限定して昇格したのかもしれません。
しかし、累次の整理の過程のどの段階で、このような切り分けになったのかまでは、私には分かりません。
そこで、着物を着たり、くっつく(付着とか到着)ような、日常的・俗な方(日本独自の使い方)と高尚な著作関係に使い分けることにしたのでしょうか?
総てが、私の浅学に基づく憶測ですので、念のため。
内閣告示第三十二号
現代國語を書きあらわすために、日常使用する漢字の範囲を、次の表のように定める。
昭和二十一年十一月十六日
内閣総理大臣 吉田 茂
当用漢字表
一、この表は、法令・公用文書・新聞・雑誌およぴ一般社会で、使用する漢字の範囲を示したものである。
一、この表は、今日の國民生活の上で、漢字の制限があまり無理がなく行われることをめやすとして選んだものである。
一、固有名詞については、法規上その他に関係するところが大きいので、別に考えることとした。
一、簡易字体については、現在慣用されているものの中から採用し、これを本体として、参考のため原字をその下に掲げた。
一、字体と音訓との整理については、調査中である。
使用上の注意事項
イ、この表の漢字で書きあらわせないことばは、別のことばにかえるか、または、かな書きにする。
ロ、代名詞・副詞・接続詞・感動詞・助動詞・助詞は、なるべくかな書きにする。
ハ、外國(中華民國を除く)の地名・人名は、かな書きにする。
ただし、「米國」「英米」等の用例は、從来の慣習に從つてもさしつかえない。
ニ、外來語は、かな書きにする。
ホ、動植物の名称は、かな書きにする。
へ、あて字は、かな書きにする。
卜、ふりがなは、原則として使わない。
チ、専門用語については、この表を基準として、整理することが望ましい。 以下省略
関連ページリンク
©2002,
2003, 2004, 2005, 2006 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design
/ Maintained by Pear Computing LLC
