08/05/06
著と着の分離3(当用漢字表1)
著と着の分離には、どう言う政治理念があったのか?政治論争が有ったのか知りませんが、(そんなものは、ある訳ないでしょう)ともかく、漢字の形を見れば分かりますが、着は著を大雑把に書けば出来る簡略型ですから、言うならば俗字だったでしょう。
民謡でも「正調何とか節」と言うのがあるように、昔は楽譜も漢字もはっきりしなかったので、人や地域によっていろいろでした。
以前、01/17/05「事実の錯誤、法律の錯誤2(刑法21)服部君の場合」のコラムで、法律の錯誤か事実の錯誤かと言う判例を紹介して、モマとムササビが地方による呼称の違いの例として紹介した事があります。
魚であれ何であれ、同じ物が地域地域で別に呼ばれたりしていた時代だったのです。
一つの漢字にもいろいろな書き方があったのですが、戦後当用漢字表が出来て、規格が統一されたときに、それまで俗にいろいろに書き表されていたものが、(間違いとして)存在を否定されてしまいました。
政府は以下に紹介するように、希望するだけでしたが、新聞雑誌は当用漢字表にない漢字を使うのを自粛しますし、学校で違う字体で書くと間違いにされるしで、事実上の影響力は大きかったですよ!
漢字だけでなく、戦後はいろんな分野で画一化が進んだ時代とも言えるでしょう。
内閣訓令第七号
各官庁
当用漢字表の実施に関する件
従来、わが國において用いられる漢字は、その数がはなはだ多く、その用いかたも複雑であるために、教育上また社会生活上、多くの不便があつた。
これを制限することは、國民の生活能率をあげ、文化水準を高める上に、資するところが少くない。
それ故に、政府は、今回國語審議会の決定した当用漢字表を採択して、本日内閣告示第三十二号をもつて、これを告示した。
今後各官庁においては、この表によつて漢字を使用するとともに、廣く各方面にこの使用を勧めて、当用漢字表制定の趣旨の徹底するように努めることを希望する。
昭和二十一年十一月十六日
内閣総理大臣 吉田 茂
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