08/28/05
自衛隊は何を守るか?3(一所懸命2)
もっと前の千葉氏の歴史を見ても、奥州出兵の功で奥州に根を張ったり(福島の相馬氏は千葉一族の相馬氏が根付いたものです。)いろいろです。
武士が「一所」にこだわった時代はいつだったのか、本当にあったのかすら分りません。
太平記のころかと言うと、前記のように足利尊氏のようにあちこちと、動き回っているのです。
新田義貞も同じく北関東を地盤とした豪族ですが、最後は北陸路で戦死するのです。
浪人と言う言葉がありますが、商人よりも武士の方が浪々の旅に出ることが多いのです。
今の放浪者の先祖です。
幕末に志士が、全国を動き回った例を思い出してもいいでしょうが、彼らだけが特異なのではなく、「一所」と言う呪縛に縛られていた彼らが、先祖帰りしただけでしょう。
今の転勤族は、昔で言えば上士階級でしょうが、(現地採用組社員には広域の転勤は有りません。)彼らも、移動に対して、それほどの苦痛がないのです。
ただし、武士は放浪してもいつかはどこかで定住・・・根付くことを前提としている点が商人の行商とは違うようです。
ともかく、どこかの用心棒として雇ってくれなければ、食いはぐれてしまうからです。
古くは金売り吉次、近年までの商人では越中富山の薬売りでもそうですが、商人は商品を売るために歩いているのであって、無目的に浪々の旅に出るのでは有りません。
また、出先で根付く予定ではなく、商品を売ったり仕入れたら自分のうちへ帰るものです。
「一所懸命」という思想はどこか胡散臭く、いつのころか誰かが都合よく作り出したような印象を持つのですが、仮にこれがが本当だったとして、もう一度考えてみるとどうなるでしょうか。
それにしても折角築いた自分の「一所の権益を死守する」と言うだけで、その領民を守ると言う意識は有りません。
逃げ回っても、城に籠ってもともかく、生き延びて戻って来ればいいのです。
攻め寄せる隣国の武将も、領地が欲しいから戦うのですが、その領地と言うものは、農民がくっついていてこそ価値があるのです。
人のいない土地が欲しいわけでは有りません。
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