08/24/05
ナポレオン戦争の意味3(ブロック経済の元祖)
ナポレオンの大陸封鎖令は、第二次世界大戦の原因になったブロック経済の元祖と言えるでしょう。
このブロック経済で参ってしまった日本など遅れてやってきた強国が、突破口を開くため植民地獲得の行動に追い込まれていったのです。
ブロック経済については、みなさんご存知でしょうが、少しお浚いしておきましょう。
ブロック経済は世界恐慌の打開のために、1932年7月イギリスがオタワ協定によって,伝統的な自由貿易主義を捨て,植民地と結んで、ポンド貨経済地域を設定し、その内部だけの安定と保護をはかったのが始まりです。
これをスターリング地域と学校で習いましたが、子供のころは、ソ連のスターリン全盛時代でしたが、何か関係があるはずもないし?と疑問に思いながら成長してしまいました。
スターリングとはイギリス通貨の総称らしいので、分りやすく言えば、ポンドで取引する地域を言うらしいです。
アメリカはこれにならって,カリブ海・中南米にドル=アメリカを形成し,フランスもまた東南アジアやアフリカの植民地を包括したフラン=ブロックをつくっていきました。
これらは,ブロック内の市場・資源・労働力に排他的自国主義を強いるもので,輸入制限・差別関税・為替操作されたので,ほかの諸国は入りこむ余地がなくなったのです。
その結果、植民地をもたない諸国や経済支配圏をもたないドイツや日本は、元々経済的底力が浅くて恐慌に対する抵抗力が弱かったところに、輸出先が制限されたので、ますます困窮してしまったのです。
これに対し、ドイツでは,1936年ごろから東ヨーロッパを含めたマルク=ブロックを,日本は旧満州を含む円ブロックを形成していったのですが、これが第2次世界大戦の元凶になったのはご承知のとおりです。
日本の侵略戦争を非難されますが、旧勢力が既存の植民地(当時の世界の殆ど全部だったのです。)を囲ってしまい、自由貿易が出来なくなったので、それなら自分達も植民地を持たねばならないと躍起になったのが原因です。
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