08/20/05

文民支配の基礎4(憲法123)(軍国主義の実体は)

当面武家政権待望思想・・軍国主義の基盤的理想が変わらないとすれば、どうすれば良いでしょうか?
何とか文民支配を根付かせる方法、或いは、再び戦前の忌まわしい軍国主義の復活を阻止する方法はないのでしょうか?
ところで、歴史上重視されて来た「武士の支配」「武家政権尊重」と言っても、その内容を見ると実戦担当で、実務=実際の世の中に精通している・・・足が地に付いていることに意味があるのであって、観念的な「軍部」と言う官僚機構を有り難がっていたのでは有りません。
平家没落の問題点も、貴族化したのは結果であって、草の根の武士の実際の苦しみの代弁者になりきれなかった所にあるのです。
平家は源氏よりも元は老舗先発業者であって、庶民の世話係りとしては新興勢力の源氏に追い越されつつあったことを、09/18/04「源平争乱の意義4(平家の武士としての役割1・・・貴種であるだけ?)」のコラムで紹介しました。
戦前の軍国主義というのは、実は末端の下級軍人の支配ではなく、末端から遠くはなれた頭でっかちな「軍官僚主義」だったのです。
庶民の実状・気持ちを知らない、変なエリート意識でコリ固まった官僚が、救国のつもりで誤った方向へ日本を導いたのです。
当時何故か軍官僚に始って、共産党に至るまで、(今は言いませんが・みづからを「前衛」と称していました)ちょっと学歴があると国民から隔絶したエリ−トになった意識でした。
軍官僚主義の克服ならば、日本でも下克上と言って長年経験済みですから、何とかなるでしょう。
こうしてみると文民支配の貫徹、軍国主義からの卒業は、大きな意味での官僚主導政治からの訣別にあるのです。
源氏と平家の違いを以前に書きましたが、源氏は今の政治家のように、「どぶ板選挙」ならぬ地元密着型で、地盤を広げていたのですが、今も政治家と言うのは、地元密着で、高邁な理念には弱くとも消費者に近い分だけ健全なのです。
08/18/05「王と軍の存在意義2(士道の発達と自己目的化)」のコラムで少し書きましたが、自分が立派だから無智蒙昧な庶民はついてくればいいと言うのではなく、原則として消費者の意見に合わせるべきだという私の基本的な意見とも合致します。



関連ページリンク

Powered by msearch
稲垣法律事務所:コラム:検索

検索ベースはこちらから

稲垣法律事務所コラム内:憲法に関するコラム


コラムTOP

リンクを当コラムにはられる方はお読み下さい

©2002, 2003, 2004, 2005, 2006 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design / Maintained by Pear Computing LLC



ブログ
株式投資