08/18/05
王と軍の存在意義3(傭兵)
王は野蛮であれ何であれ、腕力があればそれでよかった西洋で、革命が起きた大きな原因は、政治が腕力だけ出回る時代でなくなって、世界情勢が複雑になってくると、個人(王)の野蛮な能力だけで戦うのでは無理が出て来たことにあるでしょう。
その点、イギリスでは早くから、「君臨すれども統治せず」の社会になっていたことが、産業革命の基盤になり、政治が組織化されていたのが、しこしこと各地の戦争で勝利を占めていった原因ではないでしょうか。
こういう社会では異民族だろうが、傭兵だろうが強くて秩序維持に役立ち、自分達の権益を守ってくれればよかったのです。
ローマの傭兵オドアケル、唐の安録山、みな異民族の傭兵で、それが王朝をつぶしたかのような書き方をされますが、それはたまたま政権末期に活躍したからそういわれるだけで、わが国とは違って、西洋では異民族傭兵は普通にいるからこそ、頭角をあらわせるのです。
今回のイラク戦争でも、日本人傭兵の死亡で外国人の寄せ集め傭兵の存在がクローズアップされましたが、西洋やアラブ、中国などの世界では異民族の傭兵は日常的に存在しているのです。
異民族傭兵のある世界では、軍はピンチヒッターと同じで役立つかどうかが決め手です。
日本の終身雇用に対し、西欧では割に簡単にレイオフなどするといわれていますが、王様に始って軍も傭兵という世界ですから当たり前という所でしょう。
イギリスでは早くから、王様の無能さに愛想を尽かして、その仕事を取り上げていたのです。
これが革命といわれているだけで、要は解任・・野球やサッカーの監督の解任と同じ軽い感じだったのです。
だからこそ、アンチョコにオランダから次の王様を連れてくる気になるのでしょう。
これを「revolution」と言い、中国の「天命革まる」という意味の「革命」という訳語をあてています。
中国の「天命あらたまる」という熟語は、もともと社会変革まで予定していたものではなく、王様の交代だけですから、「revolution」が単に監督の解任程度の軽い意味とすれば、本来の漢字の意味からすれば誤りではありません。
しかし、「革命とは社会変革」であると言う現在の意義から言えば、翻訳が間違っていることになるのです。
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