08/11/04
寿命と適応力2(職業訓練)
人類の滅亡と言う大げさな話しでなくとも、時代の変化で不要(需要が減った)になった職種の人が、簡単に職種変更が出来ないで困っている人が一杯います。
大工やペンキ屋の需要が減ったからと言って、彼らにコンピューター技術者になれと言うのが無茶なのです。
早くからは、水泳などスポーツ関係は若年化が進みましたし、その分引退も早くなりますが、並みのレギュラー程度では、みんなが監督やコーチになれませんので、他産業に転出する人が増えてきます。
平幕で2回も優勝した琴錦は、2回目の優勝直前には引退して、修理工でもなろうかと考えていたと報道されました。
関脇まで行って、かなりの人気のあった彼でさえ、30前後で、第2の人生の出発がそんな程度では、若者は何に夢を持てばいいのかと言うところです。(2回も優勝したので、ほっておけず親方には成れたようですが・・・。)
産業界も、技術革新が早くなっていて、20年程前からはプログラマーは30過ぎまでしか使えないとも言われていました。
職業寿命(陳腐化)が短くなるいっぽうですから、その分寿命が縮んで40歳くらいで人生を終わりに出来れば、若いころにある程度成功すれば、後は左団扇で一貫します。
ところが、逆に人間の寿命が延びる一方ですから、矛盾した関係です。
20代で関脇やプロ野球で少し名の知れたくらいでは、(親方や、監督、コーチになれない程度)後80歳前後まで食べていけません。
これからは、子供のころから生涯の職業として訓練した技術では一生生きていけず、転職を繰り返すしかないとすれば、職人になろうとして10年も20年も真面目に下積みの修行をしていられません。
若者がやる気を無くしてしまいます。
じゃあどうするの?ということになりますが、最近再生で社会問題になっているカネボウで言えば、本業である紡績の技術・経験を薬品や化粧品に活用した本来は成功例と言えるでしょう。
こうして本業を極めながら、周辺に転進していく方法しかこれから長生きする職業はないのではないでしょうか?
バブル以前は、運動系技術系が問題でしたが、最近は事務系もつぶしが効かなくなってきました。
その例として意外に気づかないでしょうが、同じ金貸しでも、銀行員を消費者金融に転用出来ないのもその一つです。
そこで、大手銀行は生き残りのために大手消費者金融との提携や買収に走っているわけですが、いくら提携してノーハウを学ぶといっても、生え抜きの銀行員では、適応し切れないでしょう。
たぶん元銀行員は結局淘汰されていって、銀行と言う名の元貸し金業者の社員ばかりになるしかないでしょう。
銀行は投資銀行になるためにそちらとくっつき、保険をやるためにあちらとくっ付きをやっていますが、資金の出し手として重宝に使われているだけで、何年かして、銀行出身者は、御用ずみになるにつれてぽい捨て、・・・付いていけない社員が自主退職していくのを待つのでしょう。
銀行は吸収しているつもりでしょうが、自分達がクビになるためにやっているのかも分らないで頑張っている社員も哀れです。
関連ページリンク
稲垣法律事務所コラム内:役所に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:議員に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:国会に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:明治に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:憲法に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:歴史に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:ゆとりに関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:天下りに関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:マスコミに関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:就職に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:社会の高度化、教育に関するコラム
©2002,
2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design
/ Maintained by Pear Computing LLC
