07/22/08

危機管理能力の欠如1

ドル価値維持のための貿易制限交渉などの議論が延々と続いていた結果の実力行使・・交換停止ですから、イキナリの出来事ではありません。

金とドル交換停止・・一種のストライキですが、この措置は当然起こるべくして起こった結末といえるでしょう。

輸出自主規制交渉にのらりくらりしていれば・・決裂すればどうなる?と言う読みもなく、結論を先延ばしばかりする日本の交渉責任者は、決裂の結果、実力行使されて初めて狼狽だけしていたのでうs。

・・これをショックとして・・青天の霹靂のごとく受け止めるしかなかった日本は、危機管理能力・対応能力が著しく欠如しているのです。

しかも、この前後では欧州諸国は緊急対策として、外為業務を停止したのに、日本だけ従来どおり窓口を開いて、殺到する円買い・・両替請求に対応して、大損し、その後の国内狂乱物価の元凶を作ったのです。

大型台風・暴風雨が来ているのに、雨戸を開けっ放しにして、(現在風のサッシュ戸ではなく、障子のままで)ぼやっとしているようなものです。

世界の投機家は、危機の解決にはドル交換比率の切り下げ・・・・短期間に円が300円前後に上がるしかないと予想していましたから、外為交換窓口が開いたままの日本に、莫大なドルを持ち込んで・・あるいは空売りまたは先物予約を入れて円を買いました。

300円前後になってから、ドルを買い戻せば、60円分の為替差益が発生するからです。

日本がドルを単独で買い支えて頑張っていても、損が拡大するばかりですから、結局は、日本も遅ればせながら外貨交換停止に追い込まれてしまったのです。

家中に雨風が暴れこんで水浸しになってから、ようやく雨戸を閉めているようなものです。

結局、約4ヶ月後の12月30日にスミソニアン協定が成立して新たな為替交換比率・・1ドル308円が決まるのですが、日本はその間独り相撲をしてドルの高値つかみ(360円で買い続けて)をさせれられたので、莫大な損失を抱え込んでしまったのですが、まったく世界の動きを知らない・・知っていたはずですが、無責任なやり方でした。

日本は、ドルの暴落阻止・・円高阻止のために低金利政策で対抗しましたが、押し寄せる外貨に圧倒されて、国内に莫大な外貨を抱え込んでしまい、国内ではこの後に続いて発生する狂乱インフレの芽が育ったのです。

当初は、円買いドル売りの濁流のような流れですが、基軸通貨国アメリカ同様にこれに対しては、いくらでも日本は円を印刷して買い支えることが出来ますが、1ドル308円で決着がつくと、今度は円売りドル買いの逆流が起きます。

サヤとして、5〜60円を儲けるための動きですが、こうして一旦無制限に印刷した円が日本に逆流してくるのです。

円高阻止政策と狂乱物価と平成のバブル発生については、後にちょっと書くとして、わが国の危機管理能力に話を進めましょう

 



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