07/18/08

アメリカの累積赤字額2(わが国の対アメリカ債権額)

上記紹介したIMFの表によると、円が諸外国の外貨準備として利用されている割合がここ約10年で6%前後・・世界3位から、3%に半減し、代わりにポンドが4%前後に伸びて日本と順位が入れ替わっています。

この間ユーロは、じりじりと比重を上げて、現在では約25%になっていてドルが65、7%です。

世界各国が保有する外貨準備割合の需給変動も、円安に対するユーロ高のひとつの要因になっていることも窺われれます。

世界の外貨準備約7兆ドルのうちの円の比率3%減と言うことは、2100億ドル相当分の円の需要が減少していることになります。

他方で、この間にユーロが約8%・・5600億ドル分増ですから、(ユーロ誕生前の独仏の合計との比較)その分需要が高い・・ユーロ高の原因のひとつにもなってるのです。

日本の外貨準備が、仮に世界の外貨準備比率どおりに分散していても、ドル保有が65、7%とすれば、7587億ドルとなります。

日本は、アメリカの言いなりの国ですから、多分ドル保有比率は世界平均よりも大きいでしょうから、もしかしたら1兆ドルを超えているかもしれません。

一極集中投資が危険なのは、投資の常識ですが、1兆ドル・・107兆円前後もの資産が、ある日イキナリ紙くずになると日本は連鎖倒産・・破産です。

日本が金利を引き上げて日米の金利差が逆転した場合、急激な資金引き上げが起きますが、日本が資金を引き上げたことによって、ドルの信認がなくなれば、日本以外からの新たな資金還流も途絶えてドルの取り付け騒ぎが起きます。

当面大混乱で輸出・輸入ともにストップですから、国民経済は麻痺して大変な事態になるでしょう。

この混乱がアメリカ国内だけに収まらず、世界中の交易・物流が停滞するでしょうから、(ドル建て取引が多いので、先ずドル建て取引は麻痺しますし、その他の貨幣の交換率も混乱して一定しないからです。)ドルの暴落は世界の重大関心事なのです。

そこで、アメリカのドル暴落を防ぐためには、アメリカは金利を上げっぱなし・・日本が低金利のままにすると、アメリカの貿易赤字にも拘らず、対円ではドル高のままに推移することになります。

以上の次第で、現在は日本は金利を上げるとしても、アメリカが金利を下げるとしても、日米金利差逆転までは出来ない構造になっているのです。

しかし、こうした議論は「大きすぎてつぶせない」と言うのと同じ傾向の議論で、モラルハザードが起きかねません。

実際アメリカでは、幾ら借金をしても大丈夫と言うモラルハザードが、何十年も前から起きているからこそ、赤字の垂れ流しを何十年もしてこられたのでしょう。

このモラルハザードの別名が「基軸通貨国だから・・・」という、もっともらしい表現になっているに過ぎないのです。

 



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