07/24/04

放送法2(表現の自由)憲法78(マスコミの中立と巨人ひいき)

昔は出版言論の保障が大切だったでしょうが、戦後社会では、放送(マスメデイア)ほど強力な表現手段は有りません。
今表現の自由を本気で考えるならば、マスコミの政府・権力からの自主独立の実証的な研究をしないでは済まされないはずです。
革新政党や学者などは、頭が古い(というよりも習ったことをよく知っているものですから、西洋で昔問題にされたデモ行進や集会、ビラ張りに特に関心があるようです。
そこで、デモ行進の許可制(都公安条例)やビラ張り検挙ばかり争っていましたが、現在社会では、デモやビラ張りなどは、放送に比べたら、社会に与える影響は万分の1程度あるかないかと言う所です。
   「いや、何万人集会の威力は大したものだよ」
と主張される方もいるでしょうが、マスコミが報道してくれなければ、その威力も微々たるものになってしまいます。
野球の話に戻しますと、巨人ばかりが何故人気があるかといえば、マスコミの露出度が高いからであることは議論の余地がないでしょう。
繰り返し放映されれば、自分の知っている範囲から、ひいきの選手、球団を決めていくのが普通です。
知らない人や球団に親近感を持てといわれても、難しいですよ。
放送を制するものは、人気も制しますし、政治のような複雑なものになればなおさらです。
現在の巨人一辺倒の人気は、マスコミが表向き中立と称しながら、実際は巨人ひいきの放送を長年続けた結果に外なりません。
放送法をもう1度見ましょう。

放送法
第三条の二  放送事業者は、国内放送の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
一  公安及び善良な風俗を害しないこと。
二  政治的に公平であること。
三  報道は事実をまげないですること。
四  意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。

この法律によって、マスコミは常に表向き中立と称することになっていますが、人間実際はそうは行きません。
全く関心がないならば別ですが、食べ物でもなんでも、本来は、その人のその時間によってはどちらを食べたいかという生理的好悪が存在するはずです。
政治的意見であれ何であれ、関心がある限り真実の中立はありえません。
何も知らなければ、マスコミで司会も中継も出来ないわけで、一般の人よりも造詣が深いのですから、それで、自分ならこうだなと言う意見や感想が全くないまま造詣を深めることができるのは、さしあたりロボットしかないでしょうが、ロボットでも繰り返すと一定の方向性が出るものです。
昔から無機質な車でさえ、担当運転手の個性が出るので、人の乗った車を臨時に運転するのは嫌がったものです。
ましてコンピューター化の進んだ今日、使用者の個性をかなりまで汲み取れるのが今の機械ではないでしょうか?
政治の世界ではなお更のことで、中立と言うのはぬえ的立場で、どちらにも良い顔したくて内心の真意を隠しているに過ぎないとさえ言えるでしょう。
中立については、「03/21/04平和憲法と国の安全 4・・憲法50(非武装中立論と国粋主義者)」のコラムで少し紹介しました。
しかし自分の立場を隠して表向き中立を装っても、内心の気持ちが伝わるものです。
昔、力道山のプロレスを手に汗握って観たものですが、中立の放送とはいうものの、アナウンサーの気持ちがひしひしと伝わってくるのです。
巨人の突出した人気は、マスコミが中立を装って知らず知らずのうちに、または意図的に巧妙に一方に肩入れした場合の貴重な実験結果になると思います。
政治問題でも、中立っぽく評論しながら、実際は政府与党ひいきの巧妙な放送を続ければ、その結果がどうなるかは、現在の巨人一辺倒の人気によって証明されているのです。
野球の場合は2リーグありますので、「人気のセ、実力のパ」といわれるように、マスコミの作り上げた人気と実力の相違は分りやすいですが、政治は2リーグ制でないので、野党が政治の実験をするチャンスが有りません。
今のところ野党には、実力証明のチャンスが有りませんから、実力の野党とはいえません。
マスコミに世論操作されると、ソラ恐ろしいものがあります。
そうした不偏フトウならぬ、巧妙な情報操作で根拠のない巨人人気ばかりをあおり、その他の球団は放送もされない状態が何十年も続いたのが、現在の球界全体のジリ貧を招いた元凶でしょう。
巨人のオーナーがのさばっているのは、その象徴ですから、球界改革には彼の引退と、巨人中心主義からの脱却こそが先ず必要というところです。
今回の騒動は、インターネットの発達で巨人以外の試合も生に近い中継が見られるようになっている時代ですから、(我が家はインターネットで地元のロッテを見ています。)実態が国民に知れ渡ってしまったという面もあります。




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