07/14/04
近鉄球団合併・売却と経営者の人材2(道楽と商売の違い)
近鉄球団社長の「はっきりお断り申し上げました」と言う会見を見ていると、せっかくの申すし出をありがたく検討しようと言う姿勢が全く見られず、如何にも「大物」に気を使っている・内部的評価ばかりが気になっていて、球界全体がどうあるべきかに関心がない印象です。
野球界は、同好会、仲良しクラブではなく、事業体なのですから、ビジネスとして(即ちファンなど顧客の意向も含めて)どうかと言う視点が重要です。
プロ野球が誕生した頃は、(と言っても、以下は、私のおぼろげな記憶にもとづいたものですから、権威は全くありませんのでそのつもりでお読みください。)例えば映画の大映の永田社長のような人物を思い出せば分るように、彼らはまさにオーナーであって、(その後の読売の正力さんもその1人だったかもしれません)儲かった映画その他の実業の余禄・道楽でやっていたに過ぎません。
プロ野球とは言うものの、選手だけがプロであって、経営者は、入場料は取るものの、社会啓蒙活動活動・メセナとしてやっていたに過ぎなかったのです。
県立美術館でも入場料を取ります。
戦後の日本を、アメリカナイズするための啓蒙活動として始めたもので、事業体としてもともと金儲けの為に始めたのではありませんから、思想の一致する人たちで始めたことになります。
こうした経緯を考えれば、参加企業の品格を問題にした歴史があるのは理解できます。
しかし、今の経営陣が、そうした実力もないのに(今や啓蒙事業ではないばかりか、雇われ社長が大半でしょう)、そうした過去の栄光だけを頼りに、買収申し入れ企業の品格を問題とするのは、歴史と言うものは、知っていて真似をすればいいのでなく、変わって来たことに意味があることを理解していないのではないでしょうか?
歴史を知ることの意味は、05/18/04「国民の祝日に関する法律 6 (国旗掲揚1)憲法57(国会の機能4)以下の連載のコラムで書きました。
今や、そうした大物が集まって資金を出し合い、啓蒙する時代ではなく、商売として自立しなければならない時期がきているのです。
啓蒙・国民に楽しみを教えてやろうと言う思想から始まれば、赤字体質は当たり前と言う考えになります。
昭和3〜40年代は、こうした「金儲けじゃないから・・・」と言う思想がもてはやされて、あちこちに・・・生協とか協同組合が発達しました。
千葉に来て分ったのですが、たとえば植木屋さんや魚屋さんに頼んだ場合、「内は家賃収入で十分食べていけるんだ・ほんの小遣い稼ぎだから・・・」と杜撰な対応が目立ちました。
病院も公立の場合、金儲け主義でないのはいいのですが、その代わり必死に治療しょうとする姿勢が有りません。
このように数え上げればキリが有りませんが、やはり生活のために必死に働いている人、金儲けの為に必死に働いている人のほうが、結果的に顧客の為になるし、世の中の発展にも寄与するものです。
話しが飛びますが、老人介護でも、親切や義理人情よりも、金目当ての人、即ち事業者の方が、しっかりやってくれるように思います。
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