07/30/03

巨大マンションと同化作用 2(個性 12)

職場や学校だけでなく、自宅まで巨大マンションの一部になるとどうなるでしょう?
これまでは、農村育ちで大学入学で都会に出て来た人や、一戸建てで育った人が、巨大ビルで勤務するようになって、深層心理のずれが生じていたのです。
「揺りかごから墓場まで」のキャッチフレーズのとおり、生まれときからマンションで育ち、大きなマンションの「細胞」として成長し、ビルの谷間に勤める社会人になる時代が来れば、何の矛盾も感じなくなるのでしょうか?
生まれつき、ブロイラーで育った鶏の気持ちを、研究してみなければ分かりませんね。
こうしてみると、学者の研究対象は、幾らでも有るようです。
社会学者や政府は、今は、過渡期だから精神異常者が多いが、国民の多くがマンション育ちになれば、世の中は正常に戻ると考えているのでしょうか?
そんなうまい具合に、人間を改造出来るでしょうか?
完全な個体でありたいと言う欲求を押さえられて育った人は、喩えて言えば、中国にあった纏足の発想で、「生まれつき腰をかがめて生活させれば、腰のまがった生活しか知らないのだから、それで幸せな筈だ」と言うのと似てますね。
いろいろな職種で、専門化を推進すると言うのも、こうした考えの一環とも言えますね。
国家ないし、組織全体では、大きな1個の完成体となって大きな、或いは、高度な物を作れますが、ひとり1人は、その細胞になってしまうのですから、社会の向かっているところは同じです。
「01/04/02外国人労働力の移入 1」以下のコラムでも書きましたが、私は国全体が、今より何割か生産力が増強する代わりに、ひとり1人が不幸になる社会は、お断りです。
国中に、小さな企業、商店、塾その他の経営者が一杯いて、多様な顔の満ちあふれた社会を私は、望んでいます。
学校や役所も、「小さな建物で良い」と言う考えであることは、このシリーズでも書きました。




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