07/29/03

大型マンションの流行と没個性5(個性 9)

「組織の1員か、1個の完成人になるか」を前回のコラムで問題にしましたが、居住する建物はどうでしょうか?
最近大型マンションの販売が多いようですが、居住する人間にどのような影響を与えるのでしょうか?
それほど大型でなくとも、近所の中型のマンションや社宅の場合でも、なかなかその人の識別や親しみを感じられないのは、私だけでしょうか?
ひとり1人は普通の日本人ですが、直ぐ近くに住むのに、あのマンションの人かな?と言うくらいで、それ以上のことはなく、何年経っても馴染み難いのです。
何となく、そのマンション一棟で、ひとり分の顔しかないように見えるのです。
そうなれば、ひとり1人は何十分の一になって、印象が薄くなるのも仕方ないですね。
サラリーマンの多くが、没個性的なのもこれと似た現象でしょう。
彼等全員で一企業の顔しかないのなら、企業が大規模化すればする程、個性が薄くなって行くことになります。
弁護士は、社会人の中で、比較的個性を保っていることを「個性8」のコラムで書きましたが、零細事業の為に、小さなビルに事務所をもっている人が多いことも、大きな原因であると思います。
医師の場合も、個人開業医は有る程度個性的ですが、大病院の勤務医になると、大きな組織人(分業が進んでいます。)であるばかりか、職場が大きなビルである為に、大きなオフイスビルのサラリーマンと見た目は殆ど変わらなくなりますよ。
「中身は入れ物で決まる」と言うことではないでしょうか。
柔らかい衣類でさえ、ビシッと決めたときはそう言う物腰になりますし、寝巻きみたいなものを着て、だらしない恰好をしているときは、そう言う気持ちになるものです




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