06/30/08

ゆとりローンの誤魔化し

住宅ローンの支払いに困って、サラ金地獄に陥っていく人が絶えないのですが、その大きな原因のひとつには「ゆとりローン」と言う誤魔化しっぽい不動産の押し売り政策にあるでしょう。

バブル崩壊後売り上げ減・・・土地の値下がり・売れ行きの減った、不動産・建築業界救済のために、これまで書いているようにローン期間延長や金利下げでごまかして来たのです。

地価が半値に下がってもまだ購買力がまだ1割不足しているときに、ローン期間を1割延ばせば、購入者の毎月の払い額は約1割下がるので、下げ止まりの下支えになったからです。

金利の1割下げも同じ役割ですが、金利の場合は毎月の支払額のうち金利部分だけが1割下がるするだけですから、それほど劇的には下がりません。

その代わり金利の場合は下落率が大きいので、結局殆ど似た効果があるのです。

たとえば、0,25%刻みの利下げが多いのですが、いったん不景気になるとこれを繰り返す傾向があって、ホンの短期間に半分以下になる・・・5%の金利を2,5%になることが多いのです。

たとえば、サブプライム問題でのアメリカの対応を見ると、2007年まで公定歩合が7%台、FF金利の誘導目標が5%台上だったのが、同年9月には、一気に2,0%にまで引き下げているのです。

2008年(今年)6月25日のFRB理事会決定では、昨年9月に引き下げた2,0%で据え置きと決定しているのです。(日経6月26日夕刊)

わが国などは、いわゆるゼロ金利まで下げたのですから、むちゃくちゃをやってきたのです。

それも限界に来たので考案され、平成4年ころから始まったのがゆとりローンと言う仕組みです。

当初の5年間だけ元金だけの支払いでよい、あるいはその間元金分の支払いをしなくとも利息だけでよい、あるいは、その間の発生利息の何割りかを5年後に回すなどの工夫が行われました。

何回も書いていますが、ローン支払い能力がなくて・・すなわち購買力以上に物件が高くなっていて売れないならば、支払い能力のところまで値下がりするしかないのが、経済原理です。

ところが、バブル崩壊後の不動産の値下がりを防ぐために政府・経済界は、金利下げとローン長期化を図り、不動産価格の値下がり防止に努めていたのですが、ゆとりローンもその一環です。

当初5年間ローン支払いが、元金(プラス金利の一部など)だけで良いなどの理由で低く抑えられているために、アパートの家賃同様で足りると言う触れ込みですから、このやり方に飛びついた人が多いのです。

 



関連ページリンク

Powered by msearch
稲垣法律事務所:コラム:検索

検索ベースはこちらから

 


コラムTOP

リンクを当コラムにはられる方はお読み下さい

©2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design / Maintained by Pear Computing LLC



ブログ
株式投資