06/29/08

低金利政策と与信業界1

今後は、「法律上必要になったので・・・」と、どこのサラ金でもそろって言えば、うるさいことを言わないよそで借りようとしても、どこも一律ですから、よそへ行けなくなります。

銀行が横ならびで午後3時に店を締めても客が怒らなくなっているのと同じで、政府の管理下に入るのと引き換えにぬるま湯的居心地のよさが保障されたのです。

わたしが、06/24/08「与信社会11と過剰貸付禁止3」のコラムで、この規制は、一種の官製カルテルだという意味のひとつです。

サラ金地獄は、業界の過剰貸し付け体質がいけないというのが、日弁連などの消費者団体の主張でしたが、私は高利回りが過剰貸付のリスクを吸収していただけの話だと思っていますから、低金利にさえなれば、リスクの高い過剰貸付は自然に収まるはずです。

ですから、低金利強制と過剰貸付はセットで強制する必要がなかったのです。

セットにしたのは、消費者団体の勝利ではなく、むしろ低金利を受け入れさせる見返りに貸し金業界へのお土産だった読むべきでしょう。

この辺で過剰貸付禁止にも影響を受けない?元々、最低生活で苦しんでいる人ではなく、普通に返せる人の場合の与信と売り上げの関係を見ましょう。

たとえば2年待てば300万円の車を買える人が、2年前に2年間の月賦で買うと、その間に払う金利分(手数料含む)だけ、支払い資金不足になります。

それを防ぐには、月賦期間を2年以上に延ばすか、(こうして与信期間が次々と延びていくのですが、これも今後制限の対象になるでしょう)本来買える筈の300万円の車をあきらめて、その間の金利控除した低額の車しか変えない理屈です。(年利15%とすれば270〜280万円前後?)

2年早く売れるかもしれませんが、2年間トータルで見ればその金利分だけ販売業界は売り上げ減・・生産業界は生産減になるので、返済期間の長期化でしのごうとするのでしょう。

しかも、2年分だった利息が3年分取れるようになるので、信販会社にとってもおいしい話です。

2年月賦を3年月賦にすれば、2年で300万円貯金できる(月12〜3万円)人にとっては、1年延びれば月に元金7〜8万円支払いですから、金利の上乗せくらいは問題ではなくなるからです。

それどころか、3年月賦でなければ払いきれない人も購買層に取り込めます。

この問題はバブル崩壊後低落を続ける不動産時価の維持を図るために、ローン期間を35年に延ばして価格維持をしてきたことを、05/04/03「需給に反した値段を政府が維持出来るの?」前後のコラムで書いてきましたが、それと同じ原理で小刻みにクレジット期間の繰り延べを実施して来たのです。

 



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